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ランニングも人生もアップダウンの連続〜心ゆくまま走る

カナダ在住のベンさん。私がバンクーバー在住時には色々と大会情報を教えてくれたりと手助けをしてくれた恩人の1人です。

変化していく気持ちを感じ取り、心ゆくまま走るカナダ人ランナー。
そんな彼の走るについて紹介したいと思います。

走り回ることは幼少期の頃からあり、それは運動であり、楽しみでもあったと言います。高校生になる前の夏には走ることが少しばかり本格化したようですが、せいぜい15分を週2、3回のようでした。高校に入学してからも走ることを続けたかった願望もあり、学校が始まると同時にクロスカントリーのシーズンが始まったことは丁度いいタイミングだったようです。
走るを楽しむランニングクラブのような感じで、そこにはチーム内のバチバチした競走はありませんでした。それでも走ることを続けることができて、楽しむことができた彼にとっては、そんな事は関係なかったようです。
クロスカントリーのシーズンが終わると走る習慣も一旦ストップ、そしてまたシーズン開始とともに走り始める高校生活だったと言います。

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高校卒業後すぐは走る事からは離れました。しばらくすると再び走り始めますが、高校時代と同じく走る時期もあれば走らない時期もある、そんな繰り返しだったようです。その間にも各地でレースに参加したりしていたというベンさん。10kmで50分を切れたら最高だなという気持ちはあったようですが特別記録を狙って頑張る事はありませんでした。
2時間53分のフルマラソン自己ベストを持つ彼ですが、もし当時の自分に「数年後には1km5分のペースでほぼ毎日のように走ってるよ」
なんて言葉をかけたら笑っていただろうと言います。


2003年には初めてのハーフマラソンに挑戦。トレーニングを開始するもメニューの組み方など分からなかった当時は週2回5kmを、週末には10kmを走るだけだったそうです。スピード練習という言葉すら知らなかったと。
ただある意味知識の乏しさがオーバートレーニングを防いでくれたようで、故障なくスタート地点に立てて無事に完走できたことが何より嬉しかったそうです。
ただレース後は再びいつもの走る時期、走らない時期のルーティンに戻りました。

転機が訪れたのは2007年。当時の同僚の1人がすごく走るのにはまっていて、バンクーバーマラソンに出場するため練習しているのを知りました。たまに昼休みに一緒に走ることもあったそうです。そんな同僚が彼のためにトレーニングプランを作ってくれて、そこにはスピード練習やロング走などが記入されていました。常に同じペースでジョグをするだけだった彼には目新し事で、どんどんランニングに興味が湧き、自身で本を購入してトレーニングを学んだと言います。

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しばらく自身で練習を続ける日々が続き、2014年にはバンクーバーで最もシリアスなランニングクラブの一つに参加することに。コーチやチームメイトの助けもあり、2016年には5kmからフルマラソンまでの自己ベストを全て更新しました。仕事後に走るというルーティンはいつも一緒だったそうですが、時にはモチベーションが湧かない時もあったようです。そんな時、大きな支えとなったのがチームメイトの存在でした。

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ただその年の終わりには初めての故障を経験。故障が癒えて練習に復帰した時に故障前ほどの速く走るに対してのモチベーションがないことに気がつきました。
そこからは無理に自分自身を無理に練習やレースを強いるようなことはやめたと言います。
記録を狙うことやレースに参加したいという気持ちは今はありません。でもこうなったことにも何も後悔もありません。たくさんのことをランニングから得ることができました。奥さんと出会えたのもランニングをやっていたおかげです。現に走るこは大好きで週に数回は心身の健康も兼ねてジョギングに出かけます。走り終えた後は気持ちよく、走り出す前より不快になる事はないです」


走る日々の中でたくさんの自身の気持ちの変化を経験してきたベンさん。実は日本の駅伝にすごく興味があり、箱根駅伝ミュージアムを訪れたこともあれば、日本のトップランナーが多数出場する丸亀ハーフマラソンに参加した経験もあります。ランニングをやっていれば当時行われていた国際千葉駅伝の存在を耳にする事はあったようですが、それ以上の駅伝についての情報はなかったと言います。なので言葉は分からなくても箱根駅伝ミュージアムを訪れた時はすごく興奮したようです。

「おそらく走る事はこのまま続けていくと思いますが、もしかしたら走ることを辞めるかもしれないし、再び記録を狙ってレースに参加するかもしれません。それは分かりません。ただ一つ言える事はランニングは生活の一部で私自身を幸せにそして健康にしてくれる存在です」

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自分の感性に従って走ることを続けるベンさん。今後も気持ちの変化に従い、心ゆくまま自身のペースに合ったスタイルで走っていくことでしょう。

日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。