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カナダのマラソン大会の魅力

カナダ,ブリティッシュコロンビア州、主にバンクーバーを拠点とした面白いランキングレースを紹介したいと思います。

カナダのブリティッシュコロンビア州にて1月から9月まで行われる約10レース(年によってレース数が異なる)でポイントを競うロードレースシリーズがあります。
距離は5kmからハーフマラソンのレースまであり1位— 30 , 2位— 25, 3位 — 20, 4位 — 18, 5位 — 16, 6位— 15, 7位 — 14と20位 — 1、まで得点がもらえベスト5レースの総得点で順位が決まります。
誰でも参加でき5歳刻みの年代別に分かれていて、シリーズ最終戦終了後に表彰が行われます。
 

私は2015年4レースに参加して途中までランキングトップでしたが最低5レースが必須なので最終的にはランキング外となってしまいました。
2015年当時は11レースあり、2018年は9レースのようですが、カナダのトップ選手が参加してくるレースもあれば 非常にローカルなものまであります。
途中まではこんなランキングレースになっているとは知らなかったのですが友人より聞いてその存在を知り非常に面白い制度あることを知りました。

国内トップ選手もその内の数レースに出場しますが、基本5レース以上は出てこないのでトータルランキングにはあまり関与してきません。

その中でも印象に残ったレースを紹介したいと思います。

First Half' Half Marathon

BC州のチャンピオンシップレースにもなっているこのレース。
優勝はロンドン五輪マラソン、カナダ代表のディラン・ワイクス選手。
私はこのレースで3位入賞。この時、2位だった選手が昨秋、2時間9分台を出して東京五輪カナダマラソン代表に内定のトリバー選手。バスケットボールからの転向で当時はまだ競技歴があさかった彼。このレースをきっかけに彼とは知り合うことに。当時、彼がこのレベルまで速くなるとは想像もしませんでした。
日本の丸亀ハーフマラソン、学生ハーフマラソンは結構カナダ人のシリアスランナーにも知られていて、カナダ人のランナーにとってはハーフマラソンのレースで上位の選手が集団でゴールに流れ込むなんて考えられないことだそうです。

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St.Patricks Day 5km

5kmの州の選手権も兼ねたレース。バンクーバーの観光名所でもあるスタンレーパークの中で行われます。アイルランドの祝祭日のようで、緑の服を着て走る参加者が多数います。コースは最初の1kmを一気に下り、最後1kmは一気に駆け上る中々きついコースです。
私が当時働いていたRunning Roomが主催でレースディレクターを務めている上司のスティーブはいつか日本の実業団、学生選手をこのレースに呼びたいと話していました。結構前々から言ってるみたいですが、時期的に難しいのでしょうか。
日体大記録会などで「13分台が何人出た」のような感じで、このレースでは17分以内が何人出たのかを引き合いにレベルの高さをみんなが語っていたので、いかに日本のレースのレベルが高いのかが分かります。

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Modo Spring run-off 8k

こちらもスタンレーパークで行われるレース。公園内をスタートに公園の外周を1周するコース。バンクーバーマラソンのコースにもなっている公園外周はバラード海峡の景色が素敵です。
このレースの優勝は5000m13’40台の記録を持ち、世界クロカン代表にも選出されたケリー選手。2位には13'20台の記録を持つリオ五輪5000mカナダ代表、ルーカス・ブーチェット選手。昨秋にはDenka アスレチックチャレンジカップの5000mにも出場しています。
ケリー・ウィービー選手は国内でもかなりの期待選手でしたが27歳という若さで引退しました。
走ることへの熱意が薄れていったとの発表がありましたが、関係者の間ではエンジニアとしてもかなり優秀なため工学に専念することを選んだとの見解もあります。
大学卒業時はランナーとして生きるかエンジニアとして生きるか迷っていたそうです。

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ローカルレースの中でもトップ選手と走れる機会があるカナダのロードレースシリーズ。しかも各レース賞金レースです。エリートエントリーも可能でk基準タイムを切っていれば参加費を払わずにレースに参加できます。

様々な距離、場所で行われるカナダのランキング、ロードレース。
きっと他の国にもその国特有の大会があるのではないでしょうか。



 

日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。