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ランニングは"小さな気づき"が見つかる時間

オーストラリア在住のスミさん。
マッサージセラピスト、ピラティストレーナーとして働く彼女。マラソンやトレイルランニングにも参加して走ることは楽しんでいます。

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彼女が走り始めたきっかけは、小学校時代に経験した陸上競技でした。競走したり自己ベストを更新したりすることを楽しんだそうです。
20代前半になる頃には、ランニングを通して自身の心身の健康に目を向けるようになり始めたと言います。当時の職場の反対通りで行われていた、ランニングストアのコミュニティランにも参加するようになり、その影響もあって初めてのロードレースに出場し13kmを走りました。そこからはトライアスロン、ランニングのクラブに所属し、たくさんのレースに参加するようになったそうです。
クラブに参加してしばらく経つと少しずつ彼女のランニングの捉え方に変化が出てきました。自己ベストを追い求めることをやめて、以前のように多くのレースに参加することもなくなったことで、きっちりした練習プランに沿ってトレーニングを行わなくなりました。しかしこれはランニングへのモチベーションがなくなったのではなく、楽しみ方が変わったのだと言います。

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現在40歳になったスミさん。シドニーから車で約2時間の世界遺産ブルー・マウンテンズへ引っ越したそうです。

「ランニングはすごく楽しくて、心もクリアになる。走ることでより、ブルー・マウンテンズの自然を感じることができるの。そんな素敵な時間を過ごせる事にすごく感謝している。それが今の私が走る目的かな」

自営のためランニングへの時間は柔軟に調整できるようで、自分の感性に従って走りたい時に走るが通常だと言います。時には友達と約束をして好きなコースを走りに出かけたり、時には新しいコースの開拓を楽しんだりもするそうです。
平日は4−10km、週末は友人ともう少し長く走るのが基本的な1週間だと言います。

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「ダイエット、健康、自己ベストの更新、表彰台、国内選手権、国際大会出場などそれぞれ色んな目的があると思う。何れにしてもまずはランニングは楽しむべきものだと思う。もし自分の中でランニングが苦になっているのなら一度休んでもいい。少し周りのことに目を向けて何か他にできることを考えたり、自分の感性のままに走るのもいいことよ。そうすればまた自分の目標の芯となるものが見えてくると思う」

「人生でもトレーニングでもバランスが大事。トレーニングと同様にリカバリーの時間を明確にして取り組むことで自分の体を労ることができる。コーチや各分野の専門家に相談して自分のニーズを確認してみるのも大事なこと」

彼女がランニングを楽しむテクニックの一つを教えてくれました。
時々当たり前のように行なっていることに意識を向けてみることだそうです。いわゆるマインドフルネス、瞑想と同じように、走っている時に自分の呼吸のリズム、自分の体がどのように動いて走っているのか、そして周りの環境に意識を向けてみることでより走る時間が有意義になると言います。
彼女自身も今が走ることを一番楽しんでると語ってくれました。

自身の仕事も非常に楽しんでいるスミさん。私が彼女と出会ったのはオーストラリアでのランニングクラブでの合宿でした。ボランティアとして、参加したランナーたちにマッサージを施していました。

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彼女の人生を楽しむ秘訣は聞いてみたところ

「自分自身が歩む道、進歩を信じること。そして日常から自分の好きなことに時間を割くこと。自分の興味あるものをやってみればいい。そして今自分がやっていることをを友達や家族、もしくは新しく出会った人でもいいから話してみる。そういった会話をすることでコミュニティーが広がり、フィードバックをくれる人もいる。何より話してると自分が本当に楽しめているか気づくこともできるわ」

人生を優雅に満喫する彼女の話を聞いているだけでこちらも元気付けられました。
彼女の人生を通して気づきはすごく練習の計画を練る上でも参考になると思います。

日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。