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方向性の確認

ダイエットには食事を管理した方がいいのか、それとも運動をやった方がいいのかという質問を受けることがあります。またランニングの指導を行う中で質と量をどちらが大事なのかと聞かれることも。

言ってしまえばそれら二つは比較するものではないと思います。

誰かが食事制限をしてダイエットに成功したと言えばついついその方法を真似したくなり、練習量を増やしたら記録が伸びたと聞けば量の方が大切ではないかと信じたくなるものでしょうか。

大抵は何か一つで問題を解決しようとすること自体が誤りであり、他の大切な要因を見過ごしてしまう可能性があります。

どうやら人間というのは一見筋が通ってそうなパターンを見出すとそこに因果関係があるのではないかと錯覚を起こす能力があるようです。

運動を始めた人が痩せ出すと全ての原因がそこにあるように信じてしまいやすく、他にあるかもしれない変化には目もくれません。もしかすると睡眠時間を増やした、食生活を正し、アルコールなどを控えるようになったなどといろんな要因も同時に存在するかもしれません。

大事なのは自分の目標はどこにあって、そのためには自分に何が必要で何を改善できるのかを考えることだと思います。
ダイエットをする人も本質的な目標は理想の体型や健康な体を維持することだと思います。ランニングでも本質も何か目標を持って楽しむことにあると思います。それは純粋に走るのが好きだから、健康のため、自己ベスト更新、大会で優勝したいなど人それぞれあるでしょう。

それがいつのまにか他人の情報に流されたり、比較したりすることですでに十分健康な体なのに体重の数字に意識が行きすぎて数字を減らすが最大の目標になってしまう人もいます。またランニングでは調子が上がってきているのに走行距離や練習でのタイムの数字にとらわれ過ぎて必要かどうかも分からないまま練習量を増したり、ペースを上げたりする人もいると思います。

先日、1人の生徒から現在では開催予定のレースに出場するかどうかの相談がありました。練習ができていない、長距離選手としてこの状態で走るのはどうなのかなどいろんな考えが口から出てきます。
もちろん時期によっては大切なレースに絞ることも大事でしょうが時にはシンプルに出たいのか出たくないのかでいいと思います。

いろんな迷いがある時ほど、一度じっくりと目標の本質は何なのかを考えてみるといいかもしれません。

日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。