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走るためのコンディショニング

私のコンディショニングトレーニングについての考えです。

まずコンディションという言葉よく聞くように現在の状態のことを指します。
そしてコンディショニングとは現在のコンディションをより良い状態に戻すこと、または現在の状態を悪くしないように整えてあげることを言います。

コンディション=身体の状態
コンディショニング=身体をより良い状態にする。

姿勢評価

まずはコンディショニングを行うには、コンディションの確認から始めます。
R-BODYさんのProコース2で実践勉強を行ったS.O.A.Pを元に各関節の機能、可動域、安定性をチェックします。
まずは関節の可動域が十分にあるかをチェックします。
右の写真が初回にチェックした姿勢です。
胸まわりの柔軟性の低下によりバーを頭の上に維持したまま姿勢を保つことができていませんでした。
2ヶ月しっかり可動域獲得のエクササイズを行って改善が見られたのが分かります。

とにかく、可動域が広ければ、柔軟性があれば良いわけではないので必要な可動域の基準点を明確にすることが大事です。

可動性と安定性

各関節の可動域に問題がないか確認できたら、安定性の評価を行います。

可動性=受動的な可動域。他のサポートを利用して動く範囲
安定性=能動的に動かすことのできる可動域。自身でコントロールしながら動かせる範囲。

関節は問題なく動くけど、安定性の不足は関節の機能低下を招きます。
例えば以下の写真ではハムストリングスの可動域はあるが、安定性がない状態です。
両足の場合では問題なく身体が地面と平行の位置になるまで倒すことができますが、片足ではこれ以上倒すと安定性を保つことができない状態です。
ある領域に達すると急に力の発揮ができなくなるため、身体を地面と平行にするという目的達成のために背中を曲げて身体を倒すなどと別の部位が過剰に働いてしまう代償動作が出てしまいます。
ランニング中は目では分かりづらい場合が大きいですが、ある部位の不安定性を別の部位が補う動作が繰り返されることで故障につながることも多いに考えられます。

上記のように可動域と安定性の差がある場合は可動域範囲内すべてで筋力発揮ができ安定性を保てるようにトレーニングをします。
自分自身の課題に応じてコンディショニングのトレーニングを組み立てる理由があるのはこのためです。

故障とコンディショニング低下

故障の原因は必ずしもコンディション不良によるものだけではありませんが、故障をすることはコンディションの低下に繋がります。
足を痛めたことにより患部を安静にさせる、負荷を掛けない状態は回復する上で大事なことです。しかし暫く痛めた部位に負荷がない期間が続くと機能は低下します。同時に痛めた箇所だけでなくランニング自体をストップしなければいけない場合はその他部位も練習を継続しているときに比べ身体の強度は衰えます。
また患部を庇うことで生じるバランスの崩れは復帰後に身体にかかる負荷もアンバランスになり、怪我のリスクも高まります。
そのため、故障期間中も動作に痛みが生じない場合は身体のコンディション低下を防ぐためにトレーニングを行う必要もあります。
痛みが消えても患部の組織が完全に回復したわけではありません。すぐに通常の練習に戻ることは再発のリスクが高まります。
練習の復帰とともにコンディショニングによって身体を元の状態に戻す必要性も出てきます。

まとめ

まずはコンディションの確認。その後に基準となる可動域、安定性の獲得を目指します。
疲労や怪我はコンディション低下を招く原因となるので定期的なコンディショニングで身体のコンディションを良好に保つ必要があります。
故障による練習を中断した場合は故障前の身体のコンディションに戻して練習に復帰しましょう。


日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。