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5kmチャレンジ パークラン①

「少し速いかな」、「この人の後ろでうまくリズムを合わせてみるか」

思った以上に呼吸が上がっているようにも思えるが、脚は軽く強い疲労感もない。

「大丈夫。このペースなら押していけるはずだ」
スタートを切り、色んな考えが頭の中を駆け巡り一定のペースに落ち着いていく。

再びあのレースの感覚が蘇ってくる。

たまには緊張感を持って走りたい、今の力を少し試してみたい、そんな思いで先週パークランを走りました。

昨年はレースを走ることもなく、日々のジョグは続けていたものの、呼吸を上げるような練習もほとんどやらなかったのでこの今から追い込んで走る緊張感は久しぶりでした。

パークランとはいえ、全力で走るランナーはいます。自分と近いレベルのランナーがいて、お互いに意識しながら走ればそれはもうレースと変わりはありません。

特に先頭となれば、後ろについたり、横並び、前に出て仕掛けたりと駆け引きも始まります。

パークランでそこまで勝ちを意識しなくてもという思いがある一方で、やはりこうなったら負けたくないという思いも湧いてきます。

走るペースは以前に比べるとだいぶ遅くはありますが、状況に合わせながら今の全力をぶつけて走ることには変わりありません。

「何秒で走らないといけない」そのような思いはなく、「一体どのくらいで走れるだろう」このような今の自分への興味の方が大きかったです。

そして、その答えを知る唯一の方法は「全力で走る」でした。

設定タイムを設ける、目標を決める、これらは大きなモチベーションになります。
しかしそれだけがレースを走る理由になってしまうと「このタイムが出せる状態じゃないから」などと色んな理由をつけてレースを避ける傾向になる時もあります。

「今の自分はどれだけ走れるのか」自分への純粋な興味は少し無視されがちなのかなと思います。


普段の練習でペースを上げることをあまりしていないと、もう一歩踏み出せそうで躊躇してしまう、少しペースを上げて苦しくなるとすぐに引いてしまう、こんな自分の側面が現れます。

指導するランナーに向けて、「ここもう少し頑張って」と声をかけたり、内心思ったりすることがありますが、やはり苦しさに耐えるというのは練習あってのことだと改めて実感しました。

最後にラストスパートをかけようとしますが、まだ体力は残ってそうなのにペースを上げきれない。無意識的に身体がブレーキをかけてるような感じでした。

ゴール後にタイムを確認すると17’43。中学の時に初めて走った5kmよりも遅いタイムでしたが、それでも爽快感はありました。

「この体力なら次の練習はこうだな」とか「あと1ヶ月練習すれば次このくらいは出せるな」など、色んな考えが浮かんできます。

今の自分への興味から始まり、そこが理解できたら、適切な目標を置いて、チャレンジしてみる。そうやって進歩を実感していくのが面白みだと思います。この流れを感じるのに速い、遅いの走力レベルは関係ありません。

壁にぶつかって、目標を見失った時は今の自分への興味を持つことから始めてみるといいでしょう。

2023年は月一回の5kmチャレンジをしていきます。

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