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鬼滅の刃 2話見ました

判断が遅い!

 1話目から気になっていた、主人公の独白が多い点、2話目で回収されるとは思っても見ませんでした。思わず上手い!とにんまり。

 1話の感想でも書きましたが、主人公はとにかく、頭で独り言をずーっと喋っている人物で、説明台詞がうるさいと視聴していて感じました。これは原作者の狙い。物事を判断すべき時、迷って決断できない姿の現れとして、独白を多用していたのです。
 しかも、独白で、世界観を説明するというオマケ付き。キャラ性と、世界観の説明を一緒にやってしまうなど、うーん、デリシャス。この独白が多いキャラ性は、今の時代性にもあっていて、明治?くらいの時代設定でありながら、キャラクターに親近感を持ちやすい効果が出ていますね。お見事です。

 しかも、「頭が硬い」が、ギャグとバトルに活きて来るとは。とんちが効いていて、原作者の頭の柔軟さが見て取れますね(まぁ、漫画を描いている時点で柔軟でしょう、と)。

構成

 1話同様、2話目も非常にまとまりがよく飽きずに視聴できました。これは、人気出ますね。
 2話目冒頭で、日光に浴びたらいけないと伏線を貼りつつ、実際に浴びるとどうなるのかを回収。1話目で、妹は人を食うことを我慢できるのか?と伏線を貼りつつ、2話前半で、よだれダラダラ流しながら、我慢する描写(かなり良かった)。本物の鬼の身体描写を見せながら、それに対抗しうる素養を見せる主人公。

 後半、師匠になる人物?に出会い、主人公の欠点たる判断が遅いことを視聴者に示す。おそらくこの判断が遅い点は、先の話数でも効いてくるのではないでしょうか(2話目で解決できる問題ではない)。

 さらに主人公の特殊性の描写。主人公が主人公たる特殊性を備えていると指し示しています(言葉でも、師匠と同様であると説明することで、主人公が特別で、今後何が起こっても師匠くらい強くなるだろうことが予測できる)。

 最後に、妹の不憫さも描写することで、人間に戻したいと、視聴者と主人公の気持ちを一致させる。

 どれを取っても2話目にしてはちょうどいい構成です。1話で物語の目的と世界観を見せ、2話目でそれを広げて期待感を持たせる。そして3話目は・・・。

相変わらず作画が良い

 製作会社の特徴として、受注数を減らして(その代わり製作費は高い)、良い作品を作る体制を作っているそうです。それが、今回良い形で現れてますね。
 原作者の底力があったことに加えて、アニメーションにする際の底力が制作会社の方にあった。物語の内容だけでなく、それを表現する力もあれば、人は惹きつけられるものです。

 原作は読んでいませんし、アニメの1、2話しか見てませんが、ヒットするための土台がしっかりしていることが、よく分かりました。後半までこの作画が維持できるか、それはそれで、見ものですね。

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