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【感想】ルパンコナン三世? 東方見聞録 アナザーページ

 久しぶりに苦痛な作品を見ました・・・。

これはコナンか、ルパンか?

 と に か く、どうして眉間の下に く ←こういう線があるのか、まったく理解できません。そして、視聴を続ければ続けるほど、キャラクターの顔に不快感が高まります(笑)。
 どうやら、名探偵コナンを作っているスタッフが本作を担当されたそうですね。作品ごとに絵柄を変えられない作画スタッフは、作画の能力を失っているのではないでしょうか、と揶揄ってしまいます。ルパン三世以外のサブキャラは、どうやらコナン世界からやって来たようです。ルパンVSコナンならまだしも、ルパン単体の作品で、作品を混ぜるとは、どういう了見でしょうか?

 テレビスペシャルのスペシャルとはなんでしょう? 普通の週間放送とは違い、スペシャルな装いで、クオリティが高いということではないのでしょうか(TVシリーズがほとんどないですが・・・)。作画崩壊が酷い。全編作画崩壊状態で、一体どうした!? と度肝を抜かれます。コナンにスタッフを盗まれて、数名で作っているのでしょうか? 高校生の女の子の顔が、潰れてヒラメになっていたり、登場人物の体型が壊れていたり、見るに堪えない内容です。

絵コンテ・演出がクソ

 クソなんて汚い言葉使わせないでください。

 本作は、脚本をそのまま映像にしたら、ダメな典型的な罠にハマってます。脚本の出来が悪いとは思いませんが、それを映像にするための能力が乏しかったと感じます。
 当たり前ですが、脚本は文字で作られており、映像で表現されているわけではありません。そして、脚本とは文字を読むことで、書かれている内容を理解するものですから、映像を見て内容を理解する映画・テレビとは表現が違います。映像の設計図たる絵コンテを起こす段階で、映像を想定できずに、脚本に書いてあることをただ並べた結果、この駄作が生まれてしまったと言えるでしょう

 キャラクターが話した時、顔のアップで撮影し、別のキャラが話したら、そのキャラのアップになる。これの繰り返しじゃあ、面白くないでしょう。それは映像である必要がないというもの。また、なんで、突っ立ったまま喋ってるんですか? と、キャラクターの演技についても、不満しか感じられません
 キャラクターに当てられた役割も、雑で良い加減(これは脚本のせいだが)、同人作かと思うほどの出来に、涙が出てしまいます。仕上げという言葉を知ってますか? と問いかけたいですね。

 絵コンテを作る時間がなかったんでしょうか? 時間がなかったから、とりあえず初稿のまま、何も検討することなく、映像化したのでしょうか。本当に泣けてきますね。勿体ない。勿体なさ過ぎます。試聴に使った時間を返してください、と。

富野由悠季の映像の原則を読め!

 本作の欠点は、映像化の未熟さにあります。キャラデザ・作画のまずさを上回る映像としての価値のなさが、映像である必要のなさが、つまらなさの最大の原因でしょう。

 マルコポーロや東方見聞録、義経、弁慶などの素材は悪くないのです。それを料理する段階で、しくじってしまった。非常に残念ではありますが、もう作り直すこともできず、放送されてしまった作品ですから、黒歴史として残り続けるしか道はないでしょう。

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