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頂き目指して。〜天皇杯2023〜②第4回戦

わし、とびっきりの「才」があるがよ!(中略)“好き“ゆう才が!

NHK朝の連続ドラマ小説「らんまん」第23回より

朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルとなった牧野富太郎氏は、日本全国をまわって大好きな植物を見つけ出したそうです。そんな彼の生誕地・高知へ、大好きなチームを追いかけてやってきました。

高知ユナイテッドSC

元々高知へは夜行バスで行くつもりでいました。もうすぐ予約しないとな〜なんてのんびりしていると、母が声をかけてきました。

「私も高知行こうかな」

思わぬ一言でした。母は私の影響でスタジアム通いを始め、今ではアウェイ遠征も一緒に行く程のサポーターなのですが、まさか高知にも同行してくれるなんて…。
夜行バスの予定が、羽田からの飛行機にグレードアップし、またこの時私はまだ運転免許を持っていなかったため、向こうでは車も出してもらえることに。行動範囲も大拡大です。初めての高知県を楽しむ範囲が一気に広がりました。ありがてえ。

色んな準備をしているうちに、どんどん試合が近づいてきます。高知戦の前、フロンターレはバイエルン・ミュンヘンとの特別試合もありました。が、正直、試合を見つつも本音は、「高知の方が怖いな…」と思っていました。それぐらい楽しみであり、ドキドキしていました。

試合が近づくにつれ、色んな情報も出てきました。なんと当日は川崎サポの来襲に備えて、高知駅からの無料シャトルバスを出していただけるとのこと。一体どんだけみんな行くんだ!と少し笑ってしまいました。
みんなが初めての高知にワクワクしていた頃、ある高知サポの方の呟きが流れてきました。

「ユニを着て、観光してほしい」

高知はJリーグクラブもプロ野球チームもない地域。プロスポーツクラブの試合でこれだけ人が来るということを、街や県の方々に目に見える形でアピールしたい。私は、ユニフォームはもちろん、試合の翌日に着る私服も、フロンターレをアピールできるような服を選び、準備しました。

#フロサポ高知を叩いて勝つお

川崎サポはアウェイ遠征に行く時、サポーター有志の方々が毎回素敵で秀逸な遠征タグを作ってくれます。Xで上記のタグ検索すると、今でも高知遠征を楽しんだ川崎サポと、高知サポの交流が見られますので、ぜひ覗いてみてください。

8月2日、16時。ミニ龍馬像と神木くんに出迎えられて高知龍馬空港に到着。急いで春野へ向かいます。


らんまん大フィーバー。


春野総合運動公園陸上競技場

運よく車もすぐに駐車できました。競技場に向かうと、そこはもうお祭り会場でした。
様々なテントやキッチンカーが立ち並んでいます。何より、他のスタジアムより圧倒的に子供が多かったです。普段からチームを応援しているであろうサポーターの方がお菓子をあげたりしていました。

私は高知ユナイテッドSCのテントに行き、コラボグッズやお土産のケチャップを購入しました。ケチャップは、本田圭佑氏の発言を基に「ゴールをドバドバ決めてほしい」との思いから作られたグッズだそうです。売上の一部が強化費に寄付されるとのことだったので、微力ながら購入。
コラボグッズはいつものふろん太のイラストグッズと、限定コラボストラップを購入。この時のストラップを気に入ってか、フロンターレは今年から試合ごとのマッチデーストラップの販売が始まりましたね。

限定ストラップ、500円
ここの屋台の方とてもアツくていいお兄さんでした。
餃子、めっちゃくちゃ美味しかった!
帰りも買いました。


スタグルも無事購入していざキックオフ。ギリギリの到着だったので指定席です。試合が始まる前、席の周りで一斉にカラカラカラ!!!!と鳴り出しました。よく見ると、よさこいで使われる鳴子です。まさかの高知の応援スタイル。ブブゼラぐらい勢いありました。笑

高知ユナイテッドSC陣。
この1試合にかける気持ちが伝わります。



試合は1-0で辛勝。本当にいい勝負でしたが、佐々木旭選手が決めてくれました。
試合終了の笛が鳴るまで、スタジアムにいた全員がピッチ上の選手たちをずっと、ずっと見続けていました。声を出し、手を叩き、鳴子を鳴らして応援していました。試合が終わらなければいいのに、と思っていた人は少なくなかったかもしれません。それくらいいい時間で、いい空間でした。

勉強になった部分と、楽しい時間が終わったなと。

試合後公式記者会見より、吉本岳史監督
(高知ユナイテッドSC)

真夏の夜の春野には、7000人もの人が詰めかけていました。
誰もが「楽しかった」と口にしたこの1試合。スポーツの力を見た、奇跡のような1夜でした。
でも、これを1度の奇跡ではなく、日常に。
高知ユナイテッドSCの挑戦は、この日を糧に続いていくのだと思います。

2日目 高知観光

高知城近くのホテルに1泊し、試合翌日は観光に充てました。

中津公園の滝!

自然を味わって

坂本龍馬像。想像の100倍デカかった…

桂浜と大好きな坂本龍馬の博物館へ。

お昼は、高知大医学部の友人おすすめの明神丸さんへ。ひろめ市場初体験です。

目の前で藁焼き!!

本場の鰹の藁焼き。友人曰く、塩で食べろとのことで塩でいただきます。

んんんんっっっっっっっっっっっっっま!!!!!!!!!!!!!

口内に広がる藁の香りが相まって最高に美味しかったです。カツオで意識が飛びそうになる日が来るとは思いませんでした。突き抜けるほど美味しかったです。勢いそのまま、オススメしてくれた友人にめちゃくちゃLINEしました。笑

ひろめ市場には私以外にもチラホラ川崎サポさんを見かけました。私もそうですが、皆店員さんや街の人に声をかけられていました。
「きてくれてありがとう」
「昨日試合見に行ってたよ!」
実はこの試合の約1週間後によさこい祭りだったそうで、本当ならこの週は閑散期だったそう(お休みしているお店も多くありました)。それがまさかの来客とあって、街中でも話題になっていたようでした。ご飯を食べている時も、周りでサッカーの話をしている人が多く、出発前に見た高知サポさんのツイートを思い出して勝手に感慨深くなりました。

空港に戻り、いよいよ高知ともお別れです。着いた時はバタバタしていたので気づきませんでしたが、高知龍馬空港の屋上は開放されていて、たくさんの飛行機を近くで見ることが出来ました。高知の空を胸に刻み、私は帰りの便に乗り込みました。

試合を見て鳴らしたくなってた鳴子。
空港のレジに試合の宣伝が。街中にあったんでしょうね。

え、準々決勝????

さて、トーナメントを勝ち進んだということは次も試合があるということです。
次のお相手は新潟に決定。しかも試合日はもうすぐの月末…。

母、もうここまできたら全部見届けるわと意気込んでいました。
というわけで、③準々決勝・準決勝編へと続きます。

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