本質的な解決策はシンプルだけど
今日は朝からお客様訪問。
とある業界で、業界特有とも言うべき事情で、その業界の会社がみんな困っている課題について話を聞いた。
少し抽象的な話になるが、事象として困っている部分は業務の下流で、下手するとかなりの人海戦術を求められるような業務である。それを解決はできなちものの効率的に処理することで、人手を減らすことはできる。
一方で、業務の上流でその課題を解決する方法は、論理的には存在している。ただし、それをやる為には、自社内ではなく取引先も含めて大掛かりに業務の進め方を見直す必要がある。これをやると、本質的に課題が解決するので、そもそもいま困っている業務そのものがなくなる可能性もある。
業務の上流で課題を解決する方法は本質的ではあるが、なかなか手をつけずらい事情が多数ある。取引先との力関係や自社内の部門間の調整など、考えただけでもむちゃくちゃな工数がかかることが目に見えているし、あらゆる調整の末に、いろいろな忖度や配慮から、思ったものと違う着地になり、結局本質的な解決につながらないこともある。
本質的な解決策はシンプルだったりするけど、日本特有の文化なのか、関係者の調整がものごとを複雑にしている。
その点、外資はトップダウンでバサっとやるので、スピードも速いし、本質的な解決につながることが多い(現場が混乱することは多数ありそうだが)。
本質的な解決策はシンプルだけど、それは誰もがハッピーになるものではないのかもしれない。
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