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モノクロという表現

今日はアマプラでゴジラ-1.0を鑑賞した。

フルカラー版とモノクロ版があるのだが、今回はモノクロ版で鑑賞した。そして、これが思いの外、良かった。

太平洋戦争終戦間近、特攻隊戦闘機がとある島に緊急着陸するところから物語は始まる。この戦闘機のパイロットが主人公である。

主人公は、生きて帰ったことの罪悪感を抱えながら、ひょんなことから生活をともにする子連れの女性との生活の中で、生き続けることへの希望を見出していく。

それらの心境の変化と、終戦から復興を遂げつつある東京、そしてその東京を襲うゴジラとその撃滅作戦に向かう人々の心のありようなどが、うまく組み合わさっており、最終的には泣ける作品だった。

フルカラー版を観ていないので何とも言えないが、時代背景を踏まえると、これはモノクロ版でこそ伝わる内容だよなー、と思ってしまった。

いかに臨場感があるか、いかに再現性が高いか、というのもひとつの表現だが、伝えたいテーマやメッセージによっては、モノクロと言うのも表現のひとつだな、と思わせる作品だった。



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