No.6 グアテマラで教えてもらった小さな幸せ
このnoteは、中米グアテマラを愛する日本人がバトンをつなぐ、エピソード・リレーです。このリレーは「新型コロナウイルスの影響を受けたグアテマラの貧困層への食糧配布プロジェクト」を応援するために企画されました。
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みなさん、こんにちは!
僕は尾崎望といいます。旅人です。
今回、幸運にもブログリレーのバトンを繋ぐ機会をいただきました。僕の旅の記憶を少しご紹介させて頂きます。少しでもグアテマラに興味を持ってもらえれば嬉しいです。
ぼくが自分の旅で大事にしているものの一つに「縁」があります。このことを考えるきっかけになったのが、グアテマラでの旅だったので、今回ぜひご紹介したいなと思います。
僕の1度目のグアテマラ訪問の目的はスペイン語の語学留学でした。グアテマラには大きく3つ、語学留学で人気の町がありますが、僕はケツァルテナンゴ市(通称シェラ)に行きました。シェラはケツァルテナンゴ県の県都で、大学が複数あり学術都市のような位置づけで、大学に通うために下宿している学生も多いようです。首都グアテマラシティと比べると地方になるようです。
シェラの学校でホームステイ先を紹介してもらい、8ヵ月くらい過ごしましたが、かなりいいお家だったこともあり、不便を感じたことはほとんどありませんでした。
(写真はホームスティ先の朝食)
それでも、停電は2週間に1回くらい、洗濯機はないので手洗い、ガスが一般的なようですが、この家は薪で火を起こしてました。あと、郵便が機能していない、排水が良くなくて大雨が降るとすぐに浸水してしまうとか、新聞に政府の汚職記事がよく載ったりとか。笑
日本だとあんまり見ない光景でした。経済的にもここでの生活は日本よりも厳しいんだろうなと思いました。
実際、海外に住む親類からの送金で多く家庭の生活が成り立っているという話もよく聞きます。また、アメリカンドリームという言葉があり、自分の生活をなんとか良くするため、苦肉の策でアメリカに不法入国を試みる人もいるそうです。これには相当なリスクが伴い、道半ばで命を落とす危険もあるそうです。
次に僕がグアテマラに来て一番驚いたのは、日本に興味がある人が多いことです。その最たる理由は、現地のTV番組で日本のアニメが放送されているらしく、身近に触れられることです。まぁみんなPCは持ってなくてもスマホは持っていますし、インターネットで見ているみたいです。ホントに詳しい人は僕より日本のことをよく知っています。
グアテマラに興味のある日本人の数からいうと、逆はあまり考えられないですよね?
僕はシェラで日本語教室ボランティアをやらせてもらったことがありますが、教室に来てくれる生徒さんは日本で働きたいとか日本に行くのが夢なんだと熱意を持ってる人が多いです。
でも、現実は厳しいみたいで、グアテマラから日本に行く王道ルートはメキシコやアメリカ経由なのですが、どちらも入国にはVISAが必要で、その手配のために航空券費用とは別でけっこうお金がかかるそうです。加えて、往復航空券に滞在費を考えると彼らの収入では厳しいみたいです。
極力、力になりたいと思うんですが、ふとスヌーピーの言葉「配られたカードで勝負するしかないのさ」ってやつを思い出してしまいますね。
2度目のグアテマラ訪問理由は、1度目の訪問でできた友達に会うためでした。無理やり行きました。本当に旅費に余裕がなく、巻きずしを売って滞在費を稼ごうとやってみることになりました。基本土日の朝に仕込み、寿司づくりをして、昼前から広場で売りはじめ、夕方店じまいというようなスケジュールです。
普通に売っても買ってくれる人は限られていましたが、そのときに友達に助けられました。SNSでも営業情報は発信していたので、友達が売り場に遊びに来てくれて、商品を買ってくれるし、立ち話をしていると客寄せになるので、お客さんが増えて売れるといった具合です。一緒に売り歩くのを手伝ってくれる友達もいました。
結果は、なんとか売上だけで1ヶ月生活が出来ました。
本当にありがたかったんですが、「こんなに手伝ってもらっていいの?」って友達に聞くと、そのうちの一人がこんな言葉があるんだよって、教えてくれました。
<Hoy para tí, Mañana para mí 今日は君のために、明日は私のために>
のちに「だから、明日は俺に日本語教えてくれ!」って言われましたけど、自分にはすごく響いて忘れられない言葉になりました。
最後に、僕が知ってるグアテマラという国は日本と比べて、生活するのに制限が多くて、選択の自由も少ないですが、ちょっとしたことで笑い、変に気にせず、寄り添いながら生きている人が多い国だと思います。
当初は何のつてもなくグアテマラに行きましたが、今では頻繁にメッセージをくれて、次いつ来るんだ?、来たらカレーを作ってくれ、日本語教えてくれって言ってくれる人がいます。僕の名前を呼んでくれる人が何人もいます。
誰かに名前を呼んでもらえること、僕を知ってもらえるっていうことがこんなにも嬉しい、幸せなことなんだと教えてもらいました。
もし少しでも興味を持たれたら、ぜひグアテマラへ足を運んでみてください!
このブログリレーは、新型コロナウイルスの影響を受け、より厳しい状況を強いられているグアテマラの貧困層への食料配布プロジェクトの応援として企画されました。
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このnoteでは、この国に関わる様々な日本人による、魅力いっぱいのグアテマラ情報を発信しています。ブログリレーの他のエピソードはこちら↓
次回は、民族衣装と刺繍好きの佐野さんが「グアテマラの民族衣装とそれを纏う先住民の人々」について鮮やかな写真と共にお伝えします!マニアックで興味深い内容が盛り沢山です!お楽しみに!
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