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憲法記念日に「平和」を考える

平和憲法として、私たち日本人が認識している日本国憲法。その憲法記念日が本日5月3日

さて、たとえば子供たちに「平和が大事だよね。どうしたら平和が生まれるの?」

と問われて私たち大人は、どのように答えたらいいのだろう。

52歳に早期退職後5年間、歴史学はじめ、さまざまな書籍を読んで勉強してきた私なりの現時点の仮説は、

「強大な政治権力が支配すれば、世の中は平和になる」

ということ。さらに加えれば「強大な政治権力への対抗勢力がいないこと」です。もうちょっと子供目線で言葉を言い換えれば、

「世界に一つだけの最強の支配者が世界を支配すれば、世の中は平和になる」

という感じでしょうか。

この人間世界は、30万年前(20万年前という説も)に現世人類(ホモ・サピエンス)が誕生して以降、浮き沈みはあるも、どんどん平和になり、今現在がもっとも平和な時代です(スティーブン・ピンカー著『暴力の人類史』)。

とはいえ、時代時代ごとに戦乱と平和が交互に起きてきたわけで、中でも平和な時代はどんな時代と場所で起きたのか、といえば、強大な帝国が誕生した時代と場所です。

【事例】
海外:古代ローマ帝国、イスラーム帝国、オスマン帝国、前漢、唐、明、清など
国内:平安時代初期、江戸時代など

それでは現代はどうでしょう。過去はそれぞれの地域ごとに世界がありましたが、今の世界は地球全体が世界。

なので、理想的には国連みたいな組織が世界最強の軍隊を保持して世界を支配すれば、世界はもっと平和になると思います。

ただ、これは現実的ではないので、現時点世界最強の国はどこか?

それは弱体化したとはいえ、依然としてアメリカ合衆国です。

したがってアメリカ合衆国がトランプ前大統領のいう「Make America Great Again=アメリカ合衆国を再び偉大な国にする )」が具現化すれば、今よりもっと平和な時代が訪れるかもしれません。

アメリカが再び超大国化すると「なんでもアメリカの言いなり」になってちょっと嫌だな、と思いますが、権力が強大化して集中すればするほど、これに反比例して暴力が減少する、というのは紛れもない現実です。

たとえば対抗勢力のロシアや中国、そしてこれからのインドが文句を言えないぐらいアメリカが再び超大国化し、軍事力・経済力で世界をコントロールするようになれば、どの国も従わざるを得ません。

むしろ私たちは民主主義国家であるアメリカが強大化することこそ、現実的にはもっとも望ましく、権威主義国家のロシアや中国、そしてヒンドゥー教やカースト制度などの宗教的慣習が色濃く残るインドが世界を支配したら、と思うとゾッとします。

権威主義国家の場合、「国民が衣食住に窮する」というような民意に違うような統治をすると反乱が起きます(民主主義国家の場合は、選挙で政権交代が起きる)。国家が強大になるためには、権威主義国家であっても、ある程度民意を反映していないと強大になれませんし、長続きしないということでしょう。

したがってアメリカの超大国化が、私たち日本人にとっては最も都合がいいわけです(もちろん超大国が日本であればもっと良い)。

なので「世界の平和が大事」というなら「アメリカにもっと強くなってね」とお願いするしかない。それが今の世界なのかもしれません。


*写真:ニューヨーク:クライスラービル(2015年撮影)。
    超円安で、もうNY(含むアメリカ)には当分いけないですね。

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