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学生にとっては、既にAIの限界が常識に

先日数学者新井紀子さんのベストセラーを読んだばかりだったのですが

彼女による東洋経済の昨日アップされた最新記事(2020年8月26日)を読むと

既に、汎用AI信仰やシンギュラリティは、AI専攻の学生の間では夢物語として、過去の遺物化しているらしい。

最近は、AIが現実社会の中に浸透してきて、Googleの翻訳機能や、アップルのSℹ︎ri、Amazonエコーなどを日常生活で利用することも多い。

そして実際使ってみてその限界などを体験すると発展途上技術の未熟さとは異なる、AIの根本的な限界に直感的に気付いてしまったからでしょう。

一方で新井さんが開発しているAI=東ロボくんは、どんどん進化して一部科目は早慶レベルに至ったということですから、まだまだAIの可能性はあります。

大事なのは、AIにできること、できないこと、そしてそのAIが今後MAXでできるその限界を知ること

AIやロボットなどの技術はもちろん、私も勉強中の行動経済学や行動遺伝学、脳科学、複雑系など、どんな技術や考え方でもそうだと思いますが、新しいイノベーション含む知見が登場すると、夢物語のような万能性を期待してしまいますが、決して夢物語は全て実現しません。

かといって新知見の仮説はそれなりのレベルでは実現するし有用な仮説にもなる。

ポイントは

「新技術含む新しい知見の限界が、どの時点にあるのか見極めること」

そして

「全ての知見は、仮説として盲信せず、常に積極的柔軟性(フィリップ・E・テトリック)をもって向き合うこと」

この辺りを冷静に意識しつつ勉強することが大事だなと改めて思いました。

*写真:2012年 沖縄県 竹富島


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