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「世界人類は操られている」って話

きな臭いタイトルになったけど仕方あるまい。

筆者が変な宗教にはまったり陰謀論に傾倒したりしている訳ではない、
という点を一応強調しておきたい。

俺がこの世で一番信じているのは筋肉です。


TOEICの勉強でTEDの動画を漁っているのだけど、その中でこの動画に出会った。

邦題は、「テック企業が毎日10億人もの心を操る方法」。
handful of~なんて言い方をしているので、「『ごく少数の人たちに』世界ウン十億人の人間がコントロールされている」というニュアンス。

スマホ依存、時間泥棒、SNS依存…とかなんとかいう言葉の、裏にあるからくりがチョットダケ理解できたので記録に残しておく。

SNSしかりチャットアプリしかり、如何にユーザーの時間をそこに使わせるか、長い時間サービス上にとどまらせるかが様々な方法で仕組まれている。

SNS

例えばSNSでは、ユーザーの興味がありそうな関連投稿を流したり、あるいは広告を流したり。
関連投稿は言わずもがな。
そして広告の目的は当然、広告主からの収益を得るためであるのだけど、それだけでなくユーザー相手にも影響を及ぼしている。
思わず・本能的に・わずかな時間でもユーザーの注意を惹きつけ、手を止め、そのSNS上に踏みとどまらせる。
ありとあらゆるSNSが、そのユーザーの「注意」を惹きつけるべく競い合っている。

広告だけで無く、例えばトレンドであったりニュースサイトのリンクをオススメに出したり。
ユーザーの感情を煽り、何かそのSNS上でアクションを起こさせようとしている。
何か一つ腹立たしいニュースを広めれば、それを見かけて怒りを覚えたユーザーがSNS上で反論のコメントを出したり、「こんなに腹立たしいことがあって良いのか!」と己の正義を振りかざしつつリポストしてくれたり。

そうやってユーザーの注意を引いたり感情を煽り、何かアクションを起こさせることで、自社のサービスに引きとどめようとしている。

動画配信サービス

Youtubeのような動画配信サービスでも同様。
ユーザーの視聴履歴から興味のあるジャンルの動画をオススメにたくさん出したり、自動再生機能によって絶え間なく動画を流し続けることでユーザーを釘付けにする。
Youtubeがやるなら、当然NetflixやAmazon PrimeVideoなんかでも当然同じような再生の仕組みが取り入れられる。
「インターネットはランダムに進歩しない」

Snapchat

日本ではあまり馴染みが無いサービスだと思うが、Snapchatはアメリカのティーンの間でクッソ流行っているらしい。動画の中でそう言われていた。
Snapchatの中には「ストリーク」という機能があり、特定のユーザーと何日間連続でやりとりがあったかが数字として積み上がっていく。
その数字を積み上げていく事に皆が取り憑かれ、何かしらの事情でスマホが触れないような事態になった時のために周囲の知人数人にログインパスワードを教え、代行させるユーザーも多いとのこと。

本来存在しないはずの「人とのつながりに対する義務感」のようなものに囚われると、こんなことも起こるんだなぁ。


自分の時間はちゃんと守る

ここから先は色々議論の余地があるだろうけど…

今や本能レベルで操作されうる自分たちの「注意・注目」は守らねばならない。
自分の目的のためだけにインターネットを使っているつもりが、気づいたら関係ないことのために時間を奪われている、なんてことは避けなければならない。

今のインターネットやテクノロジーが総じて悪と言いたいのでは無く、あくまで「健全な付き合い方」というものを、腰を据えて考えるべきなのでは無いかと。
いい年した大人であっても暇なときにスマホをずーーーーーーーっといじっているような人は多い。
是非動画を一度視聴されることをオススメしたい。


「私たちがインターネットの波に飲み込まれそうに感じているのは、このような注意獲得競争があるからです」
「テクノロジーは中立ではありません」

Tristan Harris



明日から夏休み。
今一度ネットとの付き合い方を見直して、自分が本当にやりたいことのために時間を使えるように、振る舞いを正していきたい。

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