世界のすべては繋がっている
会ったことのない人たちと2時間ズームをしていて、なんか楽しかったと言える自分に感動しているどんぐりです。るるるーん!なんか人見知りしなくなったなあ。
教職で、模擬授業を大学生がやる授業があります。5人1組、知らん人たち。成績の6割がこれで決まってしまう一大イベントなのに、会ったことのない人たちとオンラインで繋がり、授業を作っています。なんとまあ難しいことでしょう!
今日は第一回の会議。お互いに気をつかいながらも、「いい授業をつくりたい!」という熱意はみんな同じ。だから、話していて楽しいし参考になりました。
今日は教えるってなに?について
なお、完全に主観であり、塾講師を2年しかやっていないペーペーがお送りします。そして完全に塾の思考です。学校はまた別だと思います。
みなさんは塾に通っていましたか?そこではどんな先生が好きでしたか?
知識が豊富な先生、熱意がある先生、雑談をしてくれる先生、かわいい先生、、、
などなど、いろいろな種類の先生がいたと思います。
塾はレベルにもよりますが、「今よりも勉強ができるようになるための場所」「合格するための場所」です。そのためにはどんな先生が求められるんでしょう。
わたしの答えは「勉強を好きになってもらえるような授業ができる先生」です。(主観100%)
いくら授業をしたって、いくら宿題を出したって、いくら塾に監禁したって、その子が勉強を好きじゃなければそれは結果に繋がりません。
先生に怒られないように、宿題なんて写してしまえばいいし、授業だってすわってればいい。そうなってしまいます。挙句の果てに成績が伸びなくて親から怒られ、もっと勉強が嫌いになる。そういう負のサイクル。
つまり、「もうちょっと勉強してみたいな」「これ意外と楽しいな」とかそういう気持ちにさせなければ、成績なんて伸びないと思うのです。
そして「意外と楽しいな」と思わせるには、いかにそれが身近であるか、繋がっているか、が勝負だと思います。
例えば、熱帯には熱帯雨林がわんさか広がっています。この1つを取ったって、全然違う授業展開ができるのです。
①「熱帯雨林っていうのは、熱帯のうっそうとした森林のことだよ。たくさん木が生えているってことだね。」
②「熱帯雨林っていうのは、熱帯のうっそうとした森林のことだよ。たくさん木が生えているってことだね。じゃあなんで、木がたくさん生えるんだろう。植物育てるために何が必要?理科でやるね。ーそうそう水とか太陽の光とか。じゃあ熱帯ってさ、どんな特徴だったけ?」
①は教科書を網羅しています。別にここで終わったってなんの問題もありません。
でも②までいくと、中学1年生は目をキラキラさせて「熱帯は降水量が多い!あと太陽が当たって暑い!だからいっぱい木が生えて、熱帯雨林ができるんだね!」と答えてくれます。
この授業、3クラスやりましたが3クラスとも②を加えただけで、目をキラキラさせていました。そしてみんなわかった!と言う。
たいしたことじゃなくない?と思いますよね。でも、さっき習った熱帯の特徴と、理科で習得済みの知識がマッチするんです。そしてこういう時に、勉強って使える!とか楽しい!という気持ちが少し湧いてくると思っています。
あとはやっぱり、生徒自身が考えてみるという工程が有効だったりします。
例えば、スペインの家々。
「どこが日本の家と違う?」
こう聞くと大抵、「家がまっしろ!」とか「窓ちっちゃくね?」と返ってきます。ここまではいいんです。
「じゃあなんで真っ白なんだろう?なんで窓が小さいんだろう?」
こうなるとみんなウンウン考えます。
「えぇー、おしゃれだからじゃない?」
ああ、あるかもあるかも、ヨーロッパっておしゃれなイメージあるよね。
そして考え抜いたあげく、「白色って太陽の光をどうするかな」というヒントを渡します。
「反射、、、する?、、、、!!!あ!わかった!さっき、地中海性気候は夏に強い日差しがあるって言ってた!だから強い日差しを反射させて、家の中が熱くならないようにするんだ!」
「あ!じゃあ窓が大きいと太陽の光がいっぱい入ってきちゃって暑いんじゃない?」
いやあよくできる子だなあと思うじゃないですか。でもこれ、レベル分けされているどのクラスでも出てくるんです。だから、何かと何かを結び付ける練習をしていると意外とわかっちゃうんだと思います。
そして考え抜いたことの答えって忘れづらい気がします。ナルホド!が頭に浮かぶから。だから、考える時間も大事だなとわたしは思っています。どんなに時間がなくても、必要なときは時間をとらねば。
授業づくりのモットーは「世界のすべては繋がっている」です。かっこいい。
さてまあこれで生徒がちゃんと成績をとれるのかは、今年の結果がでないと分かりません。
でも、アンケートに「最近社会が楽しくてうれしい」と書いてくれる子、「先生の授業受けるとやる気になる!」と書いてくれる子、「これからの授業も先生だよね、、、?」と聞いてくれる子
全部お世辞で、完全にのせられている先生という説もあります。ですが、そういう言葉を源にして、言葉の説明だけで終わらない教材研究をしています、しているつもりです。
何が言いたかったのか分かりませんが、もっと勉強って楽しいじゃん!と思ってくれるような子が増えてほしいです。
まだまだ学ぶべきことがあり、気づいていないことがあり、知識も足りていません。だから、自分もいろんなことを勉強して、少しでも伝えられたらいいなと、あと3回の授業ながらに思います。
やっぱり、わたしは教師っていう職業がすごく好きな気がするなあ絶対大変だけど、、、
わかった!の顔をみるのがとっても好きなどんぐりです。
今日はかつ丼が食べたい気分です。
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