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似た曲いろいろ②

二週間前に「似た曲いろいろ」で、風の「三号線を左に折れ」と、Americaの「Daisy Jane」が同じ曲に聞こえたと書いた。別にあら捜しをしているわけではない。何気なく聞いていると、気づくだけなのだ。以前何度も聞いていた頃には思いもしなかったが、一度そう聞いてしまうともう、元には戻れない。

今回はSteely Dan /「THE ROYAL SCAM」の二曲目、「THE CAVES OF ALTAMIRA」を聴いていたらまた思い浮かんでしまった。またも「風」というグループの三枚目のアルバム、「Windless Blue」の二曲目の「夜の国道」と酷似しているということに。

「THE CAVES OF ALTAMIRA」(アルタミラ洞窟)といえば、それにピンとこなくても、世界史の教科書に出ていたあの赤茶けた洞窟壁画を覚えていることだろう。スティーリーダンのこの楽曲の歌詞の意味まで拾っていないのでどんなことが歌われているかはわからない。まさかアルタミラ洞窟へ向かうために「夜の国道」を走ったではなかろう。

そしてさらなる驚愕。
「THE ROYAL SCAM」の三曲目「DON’T TAKE ME ALIVE」のイントロになったところで、これも風の「Windless Blue」の一曲目「ほおづえをつく女」のイントロにしか聞こえない。あれれ?

これはもう確信犯ですな。盗作なんて言わない。こういうのを、「インスパイア」されたというのだろう。共に1976年のアルバムと表記がある。当時インターネットはもちろん存在していないので、今ほど情報入手の即時性は無い。ここはひとつ、先入観を捨てるとどちらがインスパイアされたのかもわからない。

ひとつ言えることは、風の三枚目のアルバムは、二枚目までのいわゆる「日本のフォーク」からいわゆる洋楽系にがらりと作風が変わっていることだ。

別にどっちがどうでもいいのだ。今言えるのは、現在この二枚のアルバム「THE ROYAL SCAM」「Windless Blue」どちらも心地よく聞けるということだ。


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