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短慮之詩

気付く索漠さくばく開闢かいびゃくの刻
 
遅疑ちぎが長い仮睡かすいに畏まる
 
耽美たんびの炎が灯る事にひそ
 
惹き着ける飛雲ひうんの空は霞む
 
はるか生の素晴しさに感慨かんがい
 
些々ささに射す陽光の輝きよ
 
案内される陰影いんえいの赴く儘
 
光子こうしの当る千草ちぐさつつしみ深き
 
若年じゃくねんの心がかすれる風当たり
 
心裏しんり見えない信念しんねんの商品
 
とみに富むともがらに丈夫な情理じょうり
 
のきが並ぶ美化は古拙こせつ姑息こそく
 
仰反のけぞる湖水に忽然こつぜん悟得ごとく
 
ことごとく集約する意気衝天いきしょうてんの泉
 
偉い振舞の宴席えんせき遠因えんいん煙雨えんう
 
おとしいれる落とし穴音沙汰無おとさたな
 
均一的おとり寒行かんぎょうを乗越えて
 
悠々閑々ゆうゆうかんかんの日々願掛けする
 
 

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