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NPOのWebサイト改善に活用!ChatGPTによるSEO対策アドバイス【プロンプト例付】

初めまして。「ひとり親家庭の親子が絶対的幸福になれる社会の実現」を目指し、ひとり親限定のトークアプリ「ペアチル」などのプロダクトを運営している南です。

非営利活動をしている人がAI等の技術やデジタルマーケティングを実施できたら、あらゆる社会問題の解決スピードが速くなるはずだと信じ、情報発信しています。

NPO法人のウェブサイトを運営していて、もっと多くの人に活動を知ってもらいたい。でも、SEO対策って難しそう...。

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?実は、最近話題のAI「ChatGPT」を使えば、専門知識がなくてもSEO対策のアドバイスを得られるんです。

この記事では、ChatGPTを活用したNPOサイトのSEO改善方法をご紹介します。

そもそもSEO対策って何?と思われる方は以下の記事からお読みください。

(ペアチルを応援いただける方はぜひともご寄付いただけると有り難いです。)


ChatGPTとは?NPOのSEO対策にどう役立つ?

ChatGPTは、OpenAI社が開発した対話型AI(人工知能)です。人間のような自然な会話ができ、様々な質問に対して的確な回答を提供してくれます。NPOのSEO対策においても、ChatGPTは以下のような点で役立ちます。

  • キーワード選定のアドバイス

  • メタディスクリプションの作成支援

  • コンテンツ改善のヒント提供

  • 技術的なSEO対策の説明

専門家に相談するほどの予算はないけれど、自分たちでSEO対策を進めたいNPOにとって、ChatGPTは心強い味方になるでしょう。

ChatGPTを使ったNPOサイトのSEO改善ステップ

それでは、具体的にChatGPTを活用したSEO改善の手順を見ていきましょう。

1. キーワード選定のアドバイスをもらう

まずは、NPOの活動内容に関連するキーワードの選定から始めます。ChatGPTに以下のように質問してみましょう。

<プロンプト例>

私たちは環境保護活動を行うNPO法人です。どのようなキーワードでSEO対策を行うべきでしょうか?

<ChatGPTの出力例>

環境保護活動を行うNPO法人のSEO対策において、効果的なキーワードを選定することは非常に重要です。以下のようなキーワードを考慮すると良いでしょう。

### 基本的なキーワード
1. **環境保護**
2. **エコ活動**
3. **環境保全**
4. **自然保護**
5. **持続可能な開発**
6. **生物多様性**
7. **再生可能エネルギー**
8. **環境教育**
9. **森林保護**
10. **海洋保護**

### 地域特化型キーワード
1. **[地域名] 環境保護活動**
2. **[地域名] エコ活動**
3. **[地域名] 自然保護**
4. **[地域名] 環境NPO**

### 特定の活動やテーマに関連するキーワード
1. **プラスチック削減**
2. **リサイクル**
3. **ゼロウェイスト**
4. **エコツーリズム**
5. **クリーンエネルギー**
6. **地球温暖化対策**
7. **気候変動**
8. **グリーンビジネス**
9. **サステナブルファッション**

### 情報提供型キーワード
1. **環境保護の方法**
2. **エコライフスタイル**
3. **環境問題とは**
4. **環境保護にできること**
5. **子ども向け環境教育**

### イベントやキャンペーンに関連するキーワード
1. **環境保護 イベント**
2. **エコ活動 キャンペーン**
3. **クリーンアップ活動**
4. **植樹活動**

### キーワード選定のポイント
1. **ターゲットオーディエンスを理解する**: どのような人々がサイトを訪れるかを考慮し、その人々が検索する可能性のあるキーワードを選定する。
2. **競合分析**: 他の環境保護NPOや関連サイトがどのようなキーワードを使用しているかを調査する。
3. **ロングテールキーワード**: 特定のニッチなテーマや活動に焦点を当てたロングテールキーワードも活用する。
4. **検索ボリュームと難易度**: 選定したキーワードの検索ボリューム(どれだけ検索されているか)とSEO難易度(どれだけ競争が激しいか)を確認し、バランスの取れたキーワードを選ぶ。

### 実践例
- 「プラスチック削減の方法」
- 「東京 環境保護 イベント」
- 「子ども向け 環境教育 プログラム」
- 「気候変動に関する情報」

これらのキーワードを使用して、ウェブサイトのコンテンツを充実させ、検索エンジンでのランキングを上げることを目指しましょう。また、定期的にキーワードの効果を分析し、必要に応じて見直しを行うことも重要です。

これらのキーワードを参考に、自団体の活動に最も適したものを選びます。

2. メタディスクリプションの作成支援を受ける

次に、選んだキーワードを使ってメタディスクリプションを作成します。ChatGPTに以下のように指示を出してみましょう。

「環境保護 NPO」というキーワードを使って、私たちのNPO法人のメタディスクリプションを150文字程度で作成してください。

ChatGPTは、例えばこんなメタディスクリプションを提案するかもしれません。

地球の未来を守る環境保護NPO「エコフレンズ」。地域に根ざした活動で、持続可能な社会づくりに貢献しています。リサイクル推進や自然保護活動に参加して、一緒に地球を守りませんか?

このような提案を基に、自団体の特徴を加えてカスタマイズしていきます。

3. コンテンツ改善のヒントを得る

サイトのコンテンツを充実させるため、ChatGPTにアイデアを求めてみましょう。

環境保護NPOのウェブサイトで、どのようなコンテンツを作成すると効果的でしょうか?

ChatGPTからは、以下のようなアイデアが提案されるかもしれません。

  1. 活動報告ブログ:定期的な更新で検索エンジンにアピール

  2. 環境問題の解説記事:専門性をアピールし、信頼性を高める

  3. ボランティア募集ページ:具体的な参加方法を明示

  4. 寄付・支援ページ:支援の重要性と使途を明確に説明

  5. SDGsとの関連性:国際的な目標との繋がりを示す

<ChatGPTの出力例>

環境保護NPOのウェブサイトでは、訪問者を引き付け、教育し、行動を促すための多様なコンテンツを作成することが効果的です。以下に、特に有用なコンテンツタイプとその具体例を挙げます。

### 1. 教育コンテンツ

**ブログ記事**
- **環境問題の最新ニュース**: 地球温暖化、プラスチック汚染、森林伐採などに関する最新情報や研究結果を紹介。
- **エコライフスタイルのヒント**: 日常生活で簡単に取り入れられるエコ活動のアイデアやヒント。
- **環境保護の重要性**: 環境保護活動の意義やその影響について解説する記事。

**ガイドやハウツー記事**
- **プラスチック削減ガイド**: プラスチックの使用を減らすための具体的な方法や製品の紹介。
- **家庭でできるリサイクルのコツ**: 効果的なリサイクル方法や、リサイクル可能な素材の見分け方。

**インフォグラフィック**
- **環境問題のデータ**: 視覚的に理解しやすい形でデータや統計を示す。
- **エコアクションの影響**: 具体的な行動が環境に与える影響を図解で説明。

### 2. 参加型コンテンツ

**イベント情報**
- **クリーンアップ活動**: ビーチや公園の清掃活動のスケジュールと参加方法。
- **植樹イベント**: 植樹イベントの情報と参加申し込み方法。

**ボランティア募集**
- **ボランティア募集ページ**: ボランティアの役割、参加条件、申し込み方法などを掲載。
- **ボランティア体験談**: 実際のボランティアの声や体験談を紹介し、参加を促す。

### 3. 情報提供コンテンツ

**プロジェクト紹介**
- **現在進行中のプロジェクト**: 具体的な活動内容、目標、進捗状況などを紹介。
- **成果報告**: 過去のプロジェクトの成果や影響を報告し、透明性を確保。

**ニュースレター**
- **定期的なニュースレター**: メールで送る環境問題に関する最新情報やNPOの活動報告。

### 4. 寄付関連コンテンツ

**寄付ページ**
- **寄付の方法**: 銀行振込、クレジットカード、PayPalなど、寄付の方法を詳しく説明。
- **寄付の用途**: 寄付金がどのように使われるのか、具体的なプロジェクトや活動を紹介。

**寄付者の声**
- **寄付者インタビュー**: なぜ寄付を決めたのか、どのような影響があったのかなどの体験談を紹介。

### 5. マルチメディアコンテンツ

**動画コンテンツ**
- **環境問題のドキュメンタリー**: NPOの活動や環境問題に関する短編ドキュメンタリー。
- **教育動画**: 環境保護に関する教育的な内容を動画で解説。

**ポッドキャスト**
- **専門家インタビュー**: 環境問題に関する専門家や活動家とのインタビュー。
- **環境保護のストーリー**: 環境保護活動に関する興味深い話や成功事例を紹介。

### 6. コミュニティ構築コンテンツ

**フォーラム**
- **ディスカッションフォーラム**: 環境問題やエコ活動についての意見交換の場を提供。

**SNS連携**
- **ソーシャルメディアコンテンツ**: SNSでシェアしやすい短い記事やインフォグラフィック、動画を定期的に投稿。

### 7. インタラクティブコンテンツ

**クイズやアンケート**
- **環境問題クイズ**: 楽しく学べるクイズ形式で環境問題に関する知識を提供。
- **意識調査アンケート**: 環境問題に対する意識や行動についてのアンケートを実施し、結果を共有。

これらのコンテンツを作成し、定期的に更新することで、訪問者の関心を引きつけ、NPOの活動への参加や寄付を促進することができます。また、質の高いコンテンツは検索エンジンでの評価も向上させ、より多くの人々にリーチすることができます。

これらのアイデアを参考に、自団体の特徴や強みを活かしたコンテンツを企画・制作していきます。

4. 技術的なSEO対策のアドバイスを受ける

最後に、技術的なSEO対策についてもChatGPTにアドバイスを求めましょう。

NPOのウェブサイトで実施すべき技術的なSEO対策を教えてください。

ChatGPTからは、例えば以下のようなアドバイスが得られるでしょう。

  1. モバイルフレンドリーなデザイン採用

  2. ページ読み込み速度の改善

  3. HTTPS化によるセキュリティ強化

  4. 適切な内部リンク構造の構築

  5. サイトマップの作成とGoogle Search Consoleへの登録

<ChatGPTの出力例>

NPOのウェブサイトにおける技術的なSEO対策は、検索エンジンのランキングを向上させ、ユーザーエクスペリエンスを改善するために重要です。以下に、実施すべき技術的なSEO対策を紹介します。

### 基本的な技術的SEO対策

1. **モバイルフレンドリー**
   - **レスポンシブデザイン**を採用し、モバイルデバイスでも快適に閲覧できるようにする。
   - Googleのモバイルフレンドリーテストツールを使用して、モバイル対応を確認する。

2. **ページ速度の最適化**
   - **画像の圧縮**や**最適化**(例:WebPフォーマットの使用)。
   - **ブラウザキャッシュ**の利用と**コンテンツの圧縮**(例:Gzip圧縮)。
   - **レンダリングをブロックするリソースの削減**(例:CSSやJavaScriptの最適化)。
   - GoogleのPageSpeed InsightsやLighthouseを使用して、ページ速度を分析し改善点を確認する。

3. **HTTPSの導入**
   - ウェブサイト全体で**SSL証明書**を使用し、HTTPS接続を確保する。これにより、セキュリティが強化され、検索エンジンの評価も向上する。

4. **XMLサイトマップの作成と送信**
   - **XMLサイトマップ**を作成し、Google Search ConsoleやBing Webmaster Toolsに送信する。これにより、検索エンジンがウェブサイトを効率的にクロールできるようになる。

5. **robots.txtファイルの最適化**
   - **robots.txtファイル**を設定し、検索エンジンにクロールさせたいページやクロールさせたくないページを指定する。

### コンテンツ関連の技術的SEO対策

1. **メタタグの最適化**
   - 各ページに適切な**タイトルタグ**と**メタディスクリプション**を設定する。これにより、検索結果でのクリック率が向上する。

2. **構造化データの実装**
   - **Schema.org**などの構造化データを使用して、検索エンジンにページの内容を正確に伝える。これにより、リッチスニペットとして表示される可能性が高まる。

3. **内部リンクの最適化**
   - 適切な**内部リンク**を設定し、サイト内のページを相互にリンクさせることで、ユーザーが関連コンテンツにアクセスしやすくなる。また、検索エンジンもサイト構造を理解しやすくなる。

4. **画像の最適化**
   - すべての画像に**適切なalt属性**を設定し、検索エンジンが画像の内容を理解できるようにする。また、画像のサイズを最適化し、ページの読み込み速度を向上させる。

### その他の技術的SEO対策

1. **重複コンテンツの回避**
   - **正規化タグ(canonical tag)**を使用して、重複コンテンツを回避し、検索エンジンに正しいバージョンのページを示す。

2. **404エラーページのカスタマイズ**
   - ユーザーフレンドリーな**カスタム404エラーページ**を作成し、ユーザーがサイト内の他のコンテンツにアクセスできるようにする。

3. **ログファイルの分析**
   - サーバーログファイルを分析し、検索エンジンのクローラーがどのようにサイトをクロールしているかを理解し、問題があれば修正する。

### ツールの活用

1. **Google Search Console**
   - ウェブサイトのパフォーマンスを監視し、インデックスの問題や検索トラフィックのデータを確認する。

2. **Google Analytics**
   - ウェブサイトの訪問者の行動を分析し、どのページが人気があるか、どこでユーザーが離脱しているかを把握する。

3. **SEO監査ツール**
   - Ahrefs、SEMrush、Mozなどのツールを使用して、サイト全体のSEO監査を行い、改善点を特定する。

これらの技術的なSEO対策を実施することで、NPOのウェブサイトの検索エンジンランキングを向上させ、より多くの訪問者を引き付けることができるでしょう。

これらの対策を順次実施していくことで、サイトの技術面でのSEO対策を進められます。

ChatGPTを活用する際の注意点

ChatGPTは非常に便利なツールですが、使用する際はいくつか注意点があります。

  1. 情報の正確性確認:ChatGPTの回答は常に100%正確とは限りません。重要な情報は必ず他の信頼できる情報源で確認しましょう。

  2. 個人情報の取り扱い:ChatGPTに個人情報や機密情報を入力しないよう注意が必要です。

  3. 著作権への配慮:ChatGPTが生成したコンテンツをそのまま使用する場合、著作権の問題が生じる可能性があります。必ず自分の言葉で書き直しましょう。

  4. 人間の判断の重要性:ChatGPTはあくまでツールです。最終的な判断は人間が行う必要があります。

まとめ:ChatGPTで効果的なSEO対策を

ChatGPTを活用することで、NPO法人のウェブサイトSEO対策を効率的に進められることがわかりました。

キーワード選定からコンテンツ改善、技術的な対策まで、幅広いアドバイスを得られるのが大きな魅力です。ただし、ChatGPTはあくまでも支援ツールの一つです。

得られたアドバイスを参考にしつつ、自団体の特徴や目標に合わせて適切にカスタマイズしていくことが重要です。

NPOの皆さん、ぜひChatGPTを活用して、より多くの人に活動を知ってもらえるウェブサイト作りに挑戦してみてください。きっと新しい可能性が開けるはずです!


他にも、NPO等の非営利団体で働くスタッフ向けにChatGPTなどの生成AIを活用する方法やマーケティングについて解説している記事を発信しています。ぜひマガジンをご覧ください。

<執筆者プロフィール>

教育学部で教員免許(小・中・高・特別支援学校)を取得しつつ、子どもの貧困・障害に関するNPO法人で活動、自身で立ち上げた団体で「人には話づらい深刻な悩みを抱えた」中高生向けにお寺で語り合う活動を実施。

「社会問題を解決するためにはビジネスとITの力が必要だ」と考え、教員にはならず、渋谷のITベンチャー企業でデジタルマーケティングのアナリストに従事。

その後、発達障害のある方への就労移行支援・法的被害の泣き寝入りを解決するプラットフォーム・などの事業会社でマーケティング責任者、元ZOZO前澤友作からの出資をうけた株式会社小さな一歩の経営戦略室長として、日本の養育費未払い問題にビジネスとマーケティングの観点で挑戦。

養育費に関わらず、多様な困りごとがあるひとり親の方々の力になりたく一般社団法人ペアチル創業。


社会問題×マーケティングが好き / ㍿小さな一歩(前澤ファンド出資先)で養育費の未払い問題にビジネスでトライ→㍿SHIRO創業。社会問題の発見→要因分析→ビジネス考案→実行に必要な資本整備→実行・改善のサイクルが最短で回り社会問題が解決されつづけるインフラを創る。