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夢を語りあった大学の仲間たち。僕だけは初心を忘れずに、現実社会の中でもがきつづける。

僕は「学校からはみ出してしまった子どもたちの隣にいれる教師になる」夢を叶えるため、絶望から何度も逃げては、立ち向かい直し、勉強をしつづけ、地方の国立大学の教育学部に進学しました。

そこで出会った仲間たちと、夜な夜な教育の問題、未来のあるべき姿についてあれやこれやと対話したり、学校や地域のスペースで子どもや親御さんと対話したり、人には話しにくい家庭や友達の悩みのある中高生とひたすら語りあう場づくりをしたり、といろいろしてきました。

明るい教育の未来について語り、今よりちょびっとでも社会をよくするために各々が出来ることを語り、将来の自分たちの姿を描いていました。「現実は僕たちが思っているよりも甘くないだろう、でも、めげずに俺は頑張ろうな!!」、「現実はそんなに甘くない!と言ってくるような大人にはならんぞ!」とお互いを高め合っていました。

でも、大学を卒業して4年が過ぎた頃、そんな濃厚な時間を過ごした仲間のうち、あの頃の想いや描いた未来に向かって行動しつづけている人がほとんどいなくなりました。

「現実は甘くないんだよ」といつの間にか仲間がすっかり大人になっていた

大学を卒業して、仲間たちは、銀行・市役所・学校・中小企業・ベンチャー企業など、それぞれの道に行きました。

僕は、「あらゆる社会問題を解決するためには、ITとマーケティングが必要だ」と、人生の壁にぶちあたった時にそう考えるようになり、急遽教員採用試験の勉強をやめ、渋谷や新宿のベンチャーに出会いに行き、渋谷のITベンチャーに就職しました。

仲間と語りあって描けた未来のために、ゼロから必死に学び、うまくいかないことを数えきれないほどあじわい、歯を食いしばりながらも、周りに支えてもらえたおかげで、前進しつづけられました。厳しい現実にも何度もぶち当たりました。

それでも、きっつい現実と正面から向き合い、描いた未来に辿りつくために行動できたのは、大学の仲間と過ごした濃厚な時間を思い出して、自分を奮起させていたからです。

そんな日々の中、ある時、大学の仲間と久々に会う時がありました。

僕は昔の仲間に、少しがっかりしたのと、そりゃそうだよなと、何ともいえないむなしい気持ちになったのです。

仲間たちは、こんなことを言っていました。

「お前みたいにずっと夢を追い続けられるとは限らないんだよ!」

「守るものができると、自分勝手にしてられない!」

「現実は甘くない。和からはみ出したことを行ったり、したりすると、生きづらくなる」

悔しそうにも見え、何かを自分に言い聞かせているようにも見えた仲間たち。

良くも悪くも、「みんな、大人になったな」が僕の感想でした。

せめて僕だけでも、初心を忘れずに、もがいていたら、仲間がまた何か行動してくれると信じる

大学の仲間が味わったように、僕も現実はそう甘くないと、たくさん味わいました。

だから、仲間たちが、理想を捨て、守るもののため、生きるために、理想と現実のラインを引き、うまく社会を過ごすようになったのも分かります。

だって、理想をもちつづける、初心をもちつづけるのって、とってもしんどくなり、見失いそうになる自分を何度もぶったたき、目を覚まさせの繰り返しだから。

今でも仲間のことは大好きです。

大好きな仲間とまた一緒に、理想を追い求めて、現実と闘い、描いた未来を創っている状態を妄想すると、とっても心が踊るんです。

僕は決めました。何年後になるか分からないけど、僕が青い理想を追い求め、現実社会ともがきつづけ、少しでも、もがきつづければ変えられることもあるし、ちゃんと生きていけるし、ちゃんと大好きな人と幸せになれるってことを、証明しようと。

そしたら、妄想していたことが現実になるんじゃないかって、心からそう想うから。

誰かは青い理想をもって、行動をしつづけないと、泣いている人の笑える時間が増えないかもしれない

それに、理想って問題があるから生まれるものだと思います。

じゃ、100人いて、みんなが、理想を諦めて、行動しなくなったら、いつまでも問題はなくなりません。

僕が高校生の頃から、何とかしたいと思って取り組んできた、貧困・障害・それから派生した社会問題だって、なくなることはありません。

特に貧困や障害と呼ばれる社会問題の渦中にいる人の中には、行政や身近な人から救いの手を差し伸べてもらえず、孤独に暗い世界で生き続けている人もいます。

僕も相対的貧困世帯で生まれ、親父にボコボコにされたり、母親がボコボコにされている姿を見続けたりして育ち、誰に言葉にできない苦しみを吐き出していいかも分からず、夜の街で暴れ続けていた時期があったからこそ、やっぱり誰か一人くらいは、問題を直視し、理想を捨てずに、現実社会でもがく人が必要だと思っています。

そんなバカ者がいるからこそ、心から泣いている人の時間を、笑える時間に1秒でも多く変えることができるかもしれません。


僕は、大学の仲間とまた一緒に青い理想を追い続けられるために、心から泣いている人の時間を1秒でも多く笑える時間に変えるために、バカ者でありつづけ、現実社会と向き合い、行動しつづけていくしかないです。

社会問題×マーケティングが好き / ㍿小さな一歩(前澤ファンド出資先)で養育費の未払い問題にビジネスでトライ→㍿SHIRO創業。社会問題の発見→要因分析→ビジネス考案→実行に必要な資本整備→実行・改善のサイクルが最短で回り社会問題が解決されつづけるインフラを創る。