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moonというゲームは1997年に奇跡的に集まったクリエイター達の青春が生んだ、人生に対する一つの答えだった

それもラブ、これもラブ。


勇者は目覚める、不屈の鎧姿で、道ゆくモンスターを倒し、悪いドラゴンをやっつけ世界を救うために。


主人公は目覚める、透明な姿で、勇者に殺されたアニマルを生き返らせ、ラブを集めて世界を救うために。


世界を救うとはどういうことだろう。

「moon」というゲームを知っていますか?
1997年にプレイステーション用ソフトとして発売されて以降、
その独特な世界観やシステム、プロットにより「アンチRPG」と評され、
未だ根強いファンが多く2019年にはSwitch移植、2020年はプレミアムエディションのパッケージの発売、受注生産のサントラが発売されたほど。

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1997年、それはノストラダムスの大予言によって世界が滅ぶ期限が決まった世界。
FF7が発売され異例の大ヒットの最中に生まれた「戦闘を一切行わない」アンチRPG。

ポリゴンのRPGに注目が集まる中、発表されたキャッチコピーは「もう勇者しない。」
プレイ後には、このキャッチコピーがどれほどこのゲームの核心だったのかがきちんとわかる作りになっています。
この核心を噛み締める体験、是非味わって欲しい。


クレイアニメーションのようなビジュアルで魅せる妙に人間臭いアニマル、クセの強い、ニクめないキャラクターたち。
そしてプレイステーションのゲームの中に、自由に流せるオリジナルBGMを36曲も入れる狂気の沙汰。(しかもアーティストがそれぞれ違い、無茶苦茶カッコいい曲がいっぱいある。)

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(受注生産サントラはCD5枚組、ゲーム内でモノラルだった音源もステレオに)

プレイして思ったことは、

moonというゲームは1997年に奇跡的に集まったクリエイター達の青春が生み出した人生に対する一つの答えだったんじゃないかということ。

密度の濃い時間が生み出した青春の煌めき、ゲームを作ることへ懸けた情熱、勢いだけの無鉄砲さすらも感じるほどの本気。
このゲームをプレイしていると、
作っている側が誰よりきっと「無我夢中で楽しいお祭り騒ぎ」に居たことが伝わってきます。

イベントでキャラクターの動きとBGMが完璧に噛み合う瞬間に感じる気持ち良さ。独特の間。テンポ感。
この集団でなければ作り出せなかった独特で唯一無二の世界観。
ゲーム内の様々な瞬間を通して、その1997年に収束した熱い濃い青春を追体験している気持ちになります。

moonをプレイすることはムーンワールドで生活するということ。
昼と夜があり、曜日は7つ、働いている人は朝起きて、昼働いて、夜眠る。
バーで働くママは朝に眠る。
急いだって時間は進まないし、ゆっくりしたいと思っても時間は進んでいく。それは現実もゲームも変わらない。

それぞれに人生と生活があり、そして人と人との関係性があり。培われた考え方がある。
中には後ろめたい秘密を抱えて生きている人も。
それぞれの話を聞いて、少しずつその人を知り、ラブを得る。
勇者の殺したアニマルの魂を蘇らせてラブを集める、という大筋を通して様々な事に気付くためのフックが沢山用意されています。

謎の洞窟で謎の巨大生物を崇める謎の小さいヒトたち。
心優しいおばあちゃん。
大好きなキノコを食いすぎて世界の境界が曖昧になったヒト。
何かの真相を知っている関西弁のトリ。
ノンビリなりにいろいろ考えている王様。
洞窟でよくわからないものを売るオッサン。
アイドルになりたい女の子。
口を開けば文句ばかり言うヘンな科学者。

そして眠りにつくたび現れる謎のデカい顔。
普通のゲームなら不気味に映るようなキャラクターから優しく温かい声がする。

集めたラブを数え、そのレベルを教えてくれる。
ラブを集めて世界を救うために。

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(受注生産サントラの品名は、ゲーム内のラブレベルが元ネタで人によって品名が違う遊び心が嬉しい。愛のバイエルはラブレベル5。まだまだラブを集める必要があります。)


そしてその通り、ラブを集めるという積み重ねが最終的にムーンワールドを救うところまでつながっていきます。


どうして勇者はこの世界ではこんなに傍若無人なのか。
そもそもこの世界「ムーンワールド」とは一体何なのか。
ラブが世界を救うとは一体どういう事なのか。
全ての秘密と伏線が示す真実が明らかになったとき、ようやく答えの扉が開きます。

開けゴマ。

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あなたが開いた扉から差し込む太陽の光が、月を明るく照らすように。

それもラブ、これもラブ。

今思えばこのゲームをプレイすることもまた、人生においてのラブを回収するイベントの1つだったんだと思います。

興味があれば、ぜひ自分でプレイすることをオススメします。
メモを取りながら、いろんな情報を集めて謎を解いてラブを集めた先に。

物語と、作り手の情熱がきっとあなたにもラブを届けてくれますよ。





あなたのラブは見つかりましたか?







ゲームなんかやめて、早く寝なさい!






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ゥオッホォオオオオイ!!!!
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みんな生きてんの偉いな〜。

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コメント (7)
最近、Switchでダウンロードしました。
当時は攻略本を持ってなかったから全く進めませんでしたが、今は攻略サイトを見てやってます。
風車のおじいちゃん。あれは攻略見ないと無理ですよね。
れいたんれいれいたん。これが分かる人いたのかと本気で思います。
moonはRPGメインで色々プレイしていましたが一番好きなゲームでした。

RPGの最高峰だと思います。本当に愛がつまっている。

Switchに移植されたとき心躍りました。

早く寝なさいと言う側に回りましたが、いつか子供がするんじゃないかとダウンロードしています。
RTGさん
いや〜ぜひコントローラー握っていただきたいもんですね。
そうそう、最近よく更新してるなつう話をRTGさんからいただいて、
じゃあいろいろやってみようかな〜と思い始めたわけですわ。感謝ですな。

guiさん
ああ〜あの店もいいっすね〜。
moon diskを集めるためにネカ集めに奔走した日々が懐かしいですよ。
サントラおすすめです。

くまさんさん
そうそう、プレイする年齢によって受け取るものが変わるのもすげえわかります。いいですよね。

まさっくまさん
素晴らしい。いやほんと、風車のジジイのギミックはめちゃくちゃ難しいし、降りたら降りたでキャラのエッジがすげえしで衝撃的でしたねいろいろ。

かわしまさん
RPG好きはハマりますね、自分もそのタイプです。
いいですね〜親のダウンロードしたゲームがmoonでそれをこっそりやる経験とか、人生に2回目があればやってみたいもんです。
すごいプレイしたい……😃✨✨✨初めて知りました……✨✨✨✨✨
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