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正月から宝塚を観た話。

雪組公演を正月から観てきました。
流石に初日はチケット取れなかったんですけどね、
それでも正月から宝塚観ることはあんまり無いので、

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正月特有のこういうログインボーナスを貰ったりね、
※ログインボーナスではない。


三ヶ日限定のロビーの演奏とか、新鮮でしたよ。
SUPER VOYAGER!から始まりね、
ファントムやらひかりふる路やらGato Bonito‼︎やら、壬生義士伝やら

もう何?走馬灯か?
思わずこっちが石を割りかける位ハッピーな気持ちになるメドレーでしたね。

まあ音楽の暖かさとは裏腹に、
近年の雪組は主演が大体死ぬんですけどね。


自ら処刑されてみたり、切腹してみたり、射殺されてみたりね、
本当に色々なバリエーションで。
※宝塚歌劇の話です。

これに関しては演出家の人が毎回劇中で死なせるのもわかるほどに、
男役トップスターの望海風斗(のぞみふうと)さんの死に顔が綺麗だから仕方ないです。

あと何かって、ブチ切れる演技と絶望する演技と心神喪失する芝居が良すぎる。
※宝塚歌劇の話です。

演出家の人が毎回望海さんを簡単に幸せにせずね、
こう~ブチ切れさせてみたり絶望させてみたり心神喪失させたりするのもよくわかりますよ。

何で私生活であまり経験しないであろう感情を
あんなに説得力を持たせてリアルに表現出来るんですかね。

もちろん幸せそうな姿も見たいんですけどね。
しかし怒ってるのを見て有難いと思うことありますかって。美しいってすごい。

「うわ望海さん今回もめっちゃ怒ってて有難いな。」って。


どういう感情なんだかわからないけど、結構そう思います。

まあ今回最初に思ったのは
「開始5分で今回は望海さんに撃たれてしまったし今客席は全員マシンガンで死んだ…。」

でしたが。

皆さんもそんなことある?


さて話は戻りますが、
今回のONCE UPON A TIME IN AMERICAでもね、有りましたよ。
ヌードルスのね、ブチ切れた歌。
あと絶望しすぎて逆に笑い出したり、アヘンでトリップしたりね。
※宝塚歌劇の話です。


昔(るろ剣)は人をアヘン漬けにしてた(語弊)のに
いよいよトリップする側(語弊)というね。


いや~あとダビデの星もあんだけ何回も聞かれたら思わず答えるんじゃない?ってくらい
いろいろ問うてましたね。


自分がダビデの星だったら一回目の問いかけで「なに?」って答えてましたね。


そして何より、子供時代から壮年期まで通しで演じるので
好きな女の子のバレエのレッスンを覗く、無邪気な少年から、


「俺が~~揃って~~~四騎士に~~な~~る~~~♪」

って歌いまくってしまうアポカリプス(黙示録)の四騎士を名乗る青年期、
人生の機微を味わってきたおじさんまでの望海さんが全部見られるわけですね。
「ケーキを落とさず運んでやろうか?ファットモー」つって。
酒出ないんかいつって、「バーボン」つってね。
ビールをバキッと断る。そういう壮年期、迎えてみたいもんすね。

青年期だけえらい黒歴史みたいになってるけど
子どものころから戴冠式再現して俺は皇帝になるって言うような男児ですからね。
何なら四騎士はカドが取れて収まった方ですよ。

いやいや、オイオイ全部乗せじゃんつって。
小池大将!望海さんの絶望狂気幼少期青年期壮年期芝居欲張りセット1つ下さいつって。

本日は本当にありがとうございました。
(さよなら皆様)

あとトップ娘役の真彩希帆(まあやきほ)さんね。
デボラはもうめっちゃ芯ある。芯がものすごいちゃんとある。

パスタで言ったら完全にアルデンテですよ。


ちゃんと恋と仕事の分別が付くタイプの女性。
野心があってそれにひたむきに努力も出来る、そりゃ惚れますわって。
そりゃ薔薇敷き詰めまくった部屋も用意するしなんか物凄いティアラも用意しますわな、って。
大体の男だったら言いますよ「おもしれー女」ってね。

でもヌードルスはヌードル側じゃなく
どっちかと言えばめちゃくちゃ絡むパスタソースみたいな感じですけどね。
むちゃくちゃ引きずるからデボラを。気持ちわかるわ。

このトップコンビの歌の掛け合いが凄いわけですよ。
完全に心情が乗った自然な歌が会話してたりするんですよね、
あっこれがミュージカルか。みたいな。

ミュージカル全然わからんど素人もそう思うほどにミュージカル。
(破綻しきった語彙)


あれでね、断られたヌードルスの顔よ、観ました?

「嘘やん」みたいなね、「ほんまに?」みたいな顔しますよそりゃ。知らんけど。

あの口だけ笑ってるところが残ってる間に
目がちょっとずつマジになる感じ
すごい好きなんですけどね、わかりますかね。

一幕ラストでキレながら薔薇引き抜きますよ。

切れ者というあだ名のヌードルスのワンマンブチ切れ絶唱でテンション上がりまくりですよ。

語弊しかねえなこの感想。


我々が「小池先生の演出だから一幕ラストは盆が回転してせりあがって全員出てくる奴だ。」
と思ってるものをひらりと躱してくる。
こりゃたまらんねって。


なんですかあの意志の強そうな顎のライン(キャロル談)
あと上向いた時の鼻の高さ、エベレストですか?
登ってみたいわって。


んでそう、キャロルね。朝美絢さんの女役ね。
地上波に出てはキャーキャー言われてる男役がですよ。
めちゃくちゃセクシーなイイ女役なわけですよ。


脳がバグるわつって。


そりゃあんな素晴らしい女性が彼女だったら
彩風咲奈(あやかぜさきな)さん演じるマックスも
「こっちには地獄の魔女がいるぜぇ。」って紹介しますよ。


何せヌードルスの釈放日にサイズピッタリの一番いいスーツ送り付けますからね
そんな格好のつけかたあるか?みたいな恰好の付き方ですよ。
あともうどんだけ脚長いんだって。
ストライプのスーツでより長い脚がまた長くなって京都銀行のCMより長かったですね。

※参考映像

こんな格好つけるやつは多分もうキャロルを口説くときにも
「このアポカリプス(黙示録)の三騎士を、
地獄に落とす魔女が居たとはなぁ。」

って言ってますよ。違いない。

これが学がある男の口説き文句だよって。勉強になるな。
あと脚が50cm伸びたら使わせてもらおうと思います。

あとはもう見せてくる。何をってスーツの裏地を。
事あるごとにスーツの裏地を見せつけてきますよアポカリプス(黙示録)の三騎士は。
やっぱ仕立てが良いスーツは裏地も最高なのでね。
見せつけたくなる気持ちもわかりますね。
あとウエストが50cm縮まれば自分も見せようと思います。

もうコックアイ(真那春人さん)は本当に陽気。事あるごとにハーモニカ吹いてくる。

ファファファファーーーー!!つって。

外国の陽気さにこっちもびっくりだよ。

ギャングじゃなくて本当は音楽やりたかったんじゃね?と思えるようなところも切ないですよね。
最初のバレエレッスン覗くところで食い入るようにピアノ見てすっげ~って言ってるし、
歌も一緒に口ずさんでるくらい聞き込んでるところがいいよねって。

何よりめちゃくちゃ青い瞳の方でウインクしてくる、
目が乾くのか芝居かわからないけども
めちゃくちゃウインクしてくる。本日は本当にありがとうございました。

パッツィー(縣千さん)は本当にダイナマイトではしゃぎがち。
どんだけ危険な男なんだって話でしょ。
取り出しちゃうからねはしゃいで、ダイナマイトだ!!つって
その後結構雑に棺桶にダイナマイト戻しますからね、間違って爆発しないかドキドキしますね。
ダイナマイト設置に絶対自分から名乗り上げたなこりゃって思える感じが良いですよね。

あとね、運送者組合のトップのジミーこと彩凪翔(あやなぎしょう)さん。
こんなカッコイイドライバーに拷問されたらそら無傷の時点で全部吐きますよ。
地元のマフィアが射殺しに来るタイプのストライキも参加しかねないですね。

「いちに~ち8時間~、週40時間~労働~~♪」ね。

いや現代日本でも全然逸脱してるわつって。

「2時間運転したら間に休憩を」つって。

いや現代日本でも全然逸脱してるなって。
これはもう労働者は観劇中むちゃくちゃスト側に付きますわな。

でも経営者側がね、階段の上からいい味出してるわけですよ。
桜路薫さん扮するフランキー(マフィア)と手を組む透真かずきさん扮する経営者ね。


めちゃくちゃな労働基準、敷いてそうな顔してますよ。


大運動会ではあんなに爽やかに走っていた透真さんもね、あくどい顔されるんだねって。役者だよ。

あと右往左往してる真地佑果さんね、「お前の方が負けたのか~!?」って
あれ可愛いなって思いますね、一体何の役職なんでしょうかあの人は。経営者側の何なんだろう。
ちょっとお坊ちゃんぽいんですけど、息子で専務とかそういう何かなのかな。

でもこの後でめちゃくちゃ「悪党め」って言われる警部やりますからね、役者だよって。

こちとらヌードルスが手汗びちゃびちゃで電話掛けてるのに
全然涼しい顔して黒電話持ってます
からね。
あっこの人は黒電話抱えて電話するタイプの人なんだな(語弊)って思いました。


まああとはさ、星南のぞみさんの「あ~ら(笑)」の言い方とかね、
アヘントリップの時の妄想として、腕の上でピアノ弾いてくるニックこと綾凰華さんとか、
ハリウッドの大物プロデューサー、サムを演じる煌羽レオさんの眉間に挟まれたいとか。


ハバナフェスティバルだと何も思わないのに、
ハバナ祭りって言われるとなんか急にねぶた祭りみたいな雰囲気を感じちゃうなとか。


パイナップルとマンゴーで選ばせてくれる彩みちるさんとかね。優しいよね。
ヌードルスはマンゴー選んじゃう。これポイントですからね(ポイントでは無いです。)

ハッピーーバーースデーーベイリーーー長ーー官~~~~♪♪ 


で美声が素晴らしい久城あすさんね。

ということでね、
お芝居だけでも本当に見どころがめちゃくちゃある演目なんですよ。

もうなんかフィナーレは情報が多い。
すんごい。だいたい脚長い。
ロケットがアクロバティック。娘役さんが大人で綺麗。中央の望海さんはギルティ。
男役さんのその襟元はあの~全体的に双眼鏡でみていいものか迷う。どうしたらいいんすか!?
銀橋に無理に来ないデュエットダンス、それもまた良し。そういう感じです。

あともうシャンシャンの主張がすごい。

これは実際見てほしいほんとに。


おいおい、ヌードルスって奴ぁ…(ファットモー風)って感じですね、


あれ持ったアポカリプス(黙示録)の残り3騎士にめちゃくちゃ取り囲まれて周囲を回られてほしいですね。


かごめかごめスタイルで。

そういうことです。
エモーショナル爆裂ミュージカルが得意じゃないよって方にも、
べたべたの恋愛話苦手ですって方にも、
初めて宝塚観るよって方にもオススメ。
ライブビューイングで観ても絶対良いだろうことがわかるタイプの演目。

いやほんと、
個人的にはめちゃくちゃオススメしたい演目ですね、
この文章で伝わってるかわからんけども。

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