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【決算書の読み方セミナー】株式会社Voicyの最新決算を解説│企業分析ハック

今回は音声プラットフォーム「Voicy」の最新決算書を基に、財務状況の読み方を解説された回でした。
身近な企業の事例を通じて、どのように企業の施策が利益に結びついているのかをユーザー視点で学べるので、とても興味深かったです。

Voicyの財務状況:赤字の本質を見抜く

Voicyは累計36億円の資金調達を行い、現在は先行投資フェーズにあります。そのため赤字であるのはある意味当然です。2024年1月期の決算では、最終損失が4億7000万円と報じられましたが、この数字だけで判断するのは本質を捉えていません。

非上場企業の決算書ってどこで見られるの?

①官報 
日本の会社法に基づき、株式会社は決算公告を行う義務があります。多くの非上場企業は官報に決算公告を掲載しています。インターネット版官報では直近90日分を無料で閲覧可能です。

官報は、国の政策や法令を公式に伝達する重要な媒体として、日本の行政と法制度において中心的な役割を果たしています。

②電子公告 
電子公告は官報や日刊新聞紙と比較して費用が少なく、手間も少ない方法です。会社法に基づき、ホームページに決算情報を掲載することで公告が完了します。掲載期間は5年間で、WebページのURLを登記する必要があります。

株式会社Voicyは①の官報で決算を発表していました。

かなりスタートアップ的なマニアックな決算書解説

決算公告の右側(負債及び資産の部)から左側(資産の部)を見ていくと.よいです。

右側(負債及び資産の部)

  1. 流動負債・固定負債・株主資本
    これらの項目を確認することで、企業がどのように資金を調達し、どのように計上しているかが分かります。Voicyの場合、特に金額が大きいのは「株式資本」です。累計36億円の資金調達のうち、現在どれだけ残っているかがポイントです。

  2. 資本準備金・その他資本剰余金・利益剰余金
    「資本準備金」は事業投資に使われ、「その他資本剰余金」は株主への配当原資、「利益剰余金」は創業からこれまでの積み重ねられた利益又は損失です。Voicyは累計約9億円の赤字で今期で約半分の4億7千万円を赤字計上していました。

左側(資産の部)

  1. 流動資産
    現金がどれくらい残っているかを予想できます。Voicyのようなスタートアップ企業では、固定資産が大きくなることは少ないです。

スタートアップの決算書でみるべきポイント

  1. 資金調達額とその費用の消費期間
    スタートアップの決算書を見る際には、どれだけ資金調達しているか、その資金がどれくらいの期間で消費されるかを理解することが重要です。よって、当期の金額だけみても本質はわかりません。

まとめ

Voicyの決算書を通じて、企業の財務状況を理解するためのポイントを学びました。スタートアップの財務分析には、資金調達の状況や資金の使い道を把握することが重要です。企業分析ハックさんはニュースを事例に考察をする無料放送も多いので、マーケティングを学びたい方におすすめです。

企業分析ハック
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プロフィール
コンサル業界、スタートアップ起業→売却、ベンチャー経営者を渡り歩き企業分析インフルエンサーに。
開始1年半で10万フォロワー超えを達成。
Twitterフォロー12万人のビジネスインフルエンサーです。
https://twitter.com/company_hack

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