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こんなに面白いなら、だれかもっと早く教えてよ|宇宙兄弟

金曜日の晩、SLIM(小型月着陸実証機)の月面着陸成功、見ましたか?

テレメ画面上での着陸後の、記者会見までの待ち時間の長さや、記者会見に居並ぶ関係者の顔色に一抹の不安を感じたけど(成功なら少しは笑みが零れんものか)、無事月面着陸を果たしたことに心底安堵し、明るいニュースに心躍りました。フルサクセスとなる着陸地点の精度などまだ検証中のようだけど、今後の宇宙産業を牽引する道標となることを願いたいです。

jaxa slim 着陸
youtube「JAXA」チャンネルより。見事着陸!

さて、宇宙を共通点として、話は変わりますが「宇宙兄弟」って知っていますか? う・ち・ゅ・う・き・ょ・う・だ・い。
超にわかファンのお前が言うなって?(誰も気付かないはず)
そう、連載16年目の大人気コミック「宇宙兄弟」です。

宇宙兄弟とは

2007年より『モーニング』(講談社)にて連載開始。

30歳を超えてから「宇宙飛行士になりたい」という壮大な夢に挑戦するムッタと、そんなムッタよりも一足先に夢を実現して月面に降り立つ弟・ヒビト。そんな2人を中心に、宇宙を目指す仲間たち、それを支える人々が織りなす濃厚な人間ドラマが好評を博し、連載が進むほどに人気は爆発的に広がる。

2011年には、第56回小学館漫画賞(一般向け部門)および、第35回講談社漫画賞(一般部門)をダブル受賞。2023年1月現在(既刊42巻)で累計3100万部(電子含む)を超える大ヒット作となった。

宇宙兄弟公式サイトより https://koyamachuya.com/about/

コミック・漫画とは縁遠い生活を送っていたので、読み始めたのは昨年夏くらいから。それまで、ムッタやヒビトのビジュアルくらいは知ってたけど、ほんとその程度。読むまで全く予備知識がない状態でした。

昨年あたま、和歌山に商用ロケット発射施設(スペースポート紀伊)があることを知り、「関西でロケット発射が見れるんや!」とそこから宇宙に対して興味持ち、親近感を感じ始めたのがきっかけと言えばきっかけ。

関西でロケット発射が見られることを知り、宇宙が身近に感じられ、昨年夏頃に「宇宙」をキーワードに手に取ってみた「宇宙兄弟」が予想以上に面白かった。

そこから少しずつ読み進め、つい一昨日、#376の名場面中の名場面に辿り着き、感動にむせび泣いたところです。どんな名場面か言いたいけど、ネタバレになるので言わないよ。

読むまではシリアスなドラマだろうと思っていたけど、実際に読んでみるとギャグの要素も強く、ムッタやヒビトをはじめとした登場人物一人ひとりが人間臭く、愛らしく、愛すべき人たち。モブキャラなんて存在しない世界。

すぐに引き込まれ、こんな事起きるの!?という苦難やトラブル(取材力と構成力、表現力恐るべし!)を前に、ムッタたち愛すべき登場人物たちがチカラ合わせて乗り越えるドラマに手に汗握り、応援しながら読んでいる自分がいました。

「宇宙兄弟」をなぜこれまで読んでこなかったのかと、過去の自分に失望し、また、なぜ誰もこんな面白い漫画があると教えてくれなかったのか。そう思えるくらい、人生の喜びや成長を伝え、人の感情に訴えかけるほどの良い作品。いよいよ今年クライマックスを迎えるようですが、是非最後まで見守りたいと思います。

2025年になった頃、宇宙兄弟に現実世界が近づいているのかどうか、それも楽しみの一つになりそうです。

また、「せりか基金」のような社会的意義の大きい取り組みは、漫画に留まらない宇宙兄弟の世界観の広がりを感じます。

これまた、何故これまで知らなかったのかと自分に問うてますが、つい先日「宇宙兄弟」のPodcast番組があることも知りました。コルクで宇宙兄弟に携わるお二人がゆるく熱く語る番組です。

ユヒコさんがでこぽんFMのあいちゃんさんとお友達だったり、まほぴさんが歌人の岡本真帆さんだったりそれはそれで驚きも多いのですが、担当編集者だからこそ語る事が出来るエピソードから、推しキャラ、推しセリフ、推し表紙企画など、ゆるい中にも芯の通ったトークが面白いです。オヌヌメ。

ほんと、「宇宙兄弟」をなぜこれまで読んでこなかったのか(2回目)。自分自身の見識を疑いたくなるけど、完結するまでに出会えたことを幸運と捉えてます。

コミックと一概に言っても、バックボーンにある思いや背景は様々。「宇宙兄弟」も、10年前なら特に刺さらなかったのかもしれない。今の自分だからこそその価値を感じられる。そういう作品なのかもしれないですね。

「本気の失敗には価値がある」と思えるくらい、のめり込む仕事をしなきゃなーと、気を引き締めて、明日からの仕事も頑張ります。自分自身に、カペー!

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