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映画 「宮本から君へ」 を観て

少し前に関東ローカルで放送されていたドラマ「宮本から君へ」の映画版,やっと観れました。

あらすじはざっくりこんな感じです。(私の見解)


文具メーカーの営業として働く宮本は,友人の紹介で出会った靖子と付き合うことになる。 → 靖子は宮本の付き合いのお酒の場に誘われる → 宮本泥酔 → 事件が起きる → 宮本暴走


まず一番思ったことは,ドラマ版とは全く別物でした。

ドラマは,通学中にゆる〜く,電車の中で笑いを堪えて観てたのですが,映画はそんなわけにはいかなかったです。

想像していた10倍くらい重い内容で,129分中,128分は「キツイ…」と思ってましたね…

まず,「事件」の描写がもうリアルすぎて,蒼井優の熱演がすごすぎて,やるせなさすぎて,「おい宮本なんしてんねんんんんんん!!!」ってずっと言ってました。

重めの映画ではよくある展開(怒り,重力ピエロ…etc)ですが,女性として人ごとに感じられなくて,毎回本当に胸が苦しく,恐ろしい気持ちになりますね…

その1つのエピソードを1本にわたってずっと描いているんですけど,それを乗り越えていく宮本と靖子の姿を時系列を行ったり来たりしながら描いた演出が見事でした!!

わかりにくいっていう声もあるかとは思いますが,私はここが一番素晴らしいと思いました。

過去の事件を描く前と後で宮本と靖子に対する気持ちと景色が全く違って見えるんです。


そんな重い内容の中で,唯一笑えたのは,宮本の決闘シーンですね。もうここは事件のことは忘れてなんだかファンタジーに楽しめました。笑

我武者羅に相手に立ち向かって行く宮本の姿は,ドラマと変わっていませんでした。

そしてなんといっても出演者の熱演がものすごかったです。

熱い演技は笑えちゃうことも多々ありますが,そのギリギリのラインをいっていました。あんなに感情をむき出しにして泣いたり怒ったり…綺麗事では済まされないどこにでもいそうな女性の現実を蒼井優さんが見事に演じきっていました。

R15なので,目を背けたくなるシーンが多々ありますので(やりすぎくらい)一人で見ることをオススメします。笑

賛否両論あるみたいですが,私は好きでした。が,もう2度と観たくありません。

そう思わせてくれるのも,この映画の素晴らしさなのかもしれません。


宮本から君へ

★★★⭐︎⭐︎


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