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No.3【試合分析】アーセナル対クリスタルパレス(23/24-第21節-1月20日)

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試合の展望

 プレミアリーグ第21節は、2週にわたって開催。

 暫定4位のアーセナルは、ホームにクリスタルパレスを迎える。優勝戦線から置いていかれないために、このゲームは落とせない。

 対するクリスタルパレスは、前節、ブレントフォードに勝利するも、ここ数試合内容も結果も総じて悪い。監督解任が囁かれる中、この試合で将来につながるような形を見せたい。

前半

 アーセナル、クリスタルパレスのフォーメーションは以下の通り。

基本フォーメーション

 アーセナルは、左サイドにトロサールを起用。その他はいつも通りといったところか。対するクリスタルパレスは、ドゥクレ、オリーセ、アイェウが不在の中どう戦うか。

 試合は、アーセナルペースで進む。アーセナルは、基本的に、相手によって戦い方を変えることは少なく、いつも通り。ビルドアップの特徴は、大方以下の通り。

・基本形は4231。ジンチェンコは中に入ることが多く、3223を構成する。その際、ガブリエウは、ジンチェンコが空けた左のスペースに少し入る。

・ライスは、CBの間に入らない。かといって、真ん中をずっとキープするわけでもなく、ボールサイドにボールを受けにサイドに寄る。その際、空いたスペースは、逆サイドバックや、IHが埋める。そうすることで、真ん中のパスコースを無くさないようにする。

・IHは、低い位置でのビルドアップの際、片方は落ちてくることがある、もう片方は中央付近をキープ。そうすることで、縦、斜めのパスコースを確保。他方で、ハーフライン以降で持つと、特にハヴァ―ツは左寄りで高い位置を取ってポケットへの飛び出し等を狙う。

・WGは、幅を取り高い位置。ビルドアップの位置が低いときは、下がって受けに来る。また、攻撃の形は左右でやや異なる。右は、状況に応じてホワイトが上がり、サカが中に入るシーンが見られるが、左は、ジンチェンコや寄ってきたハヴァ―ツが中を取る機会が多い。

 対するクリスタルパレスは、バックラインにプレスをかけるが、中々、ボールが取れない。これは、以下の理由による。

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