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ステーブルコインの法的な規制とは。暗号資産に該当する?

皆さま、こんにちは。
弁護士をしております、中野秀俊と申します。
今日のテーマですけれども、ステーブルコインの法律的規制という事でお話したいと思います。

YouTube動画でご覧になりたい方は、こちら
https://youtu.be/Tg6CFNAxI-U

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ステーブルコインは暗号資産・仮想通貨

このステーブルコインとはそもそも何なのかというお話ですが、これは暗号資産、仮想通貨の一種です。ステーブルというのは安定したという意味なのですが、安定した価格を実現する様に設計された暗号資産、仮想通貨という事になります。仮想通貨というのは、ビットコインにしても、イーサリアムにしても基本的にはボラティリティーという値動きがものすごく激しいです。1週間前には倍だった、1か月経ったら半分になったといった様な乱高下がすごいわけです。これだといわゆる決済用の通貨などの目的にはなかなか使いにくいです。なので、あまり値動きをしない様な仮想通貨があっても良いのではないかというところで、このステーブルコインというものが発明されました。これは一言でステーブルコインとはいっても、価格が安定するためにどう実現するのかという設計が違います。

法定通貨担保型ステーブルコイン

例えば、法定通貨担保型ステーブルコインというものがあります。ドルや円などで替えられる、ドルや円の値動きに基本連動している、といったステーブルコインがあります。こういう様なステーブルコインについては、結論的には暗号資産には該当しません。これは通貨型資産といいます。この通貨型資産とは何なのかというお話をするとまた長くなってしまうので、ここではお話しませんが、結論的にはこれは暗号資産にあたりません。なので、法律的には暗号通貨規制はありません

仮想通貨を担保にしたステーブルコイン

次に特定の仮想通貨を担保にしたステーブルコインについてです。いわゆる仮想通貨、暗号資産とペッグという価値を連動させている様なもののステーブルコインについては、法律上、暗号資産に該当します。なので、このステーブルコイン自体が暗号資産の規制、暗号資産、仮想通貨法について規制されます。
こういった形でそれぞれのステーブルコイン毎にどういう規制があるのか、そもそも暗号資産に該当するのかどうかを確認して下さい。
また、その他のステーブルコインではポイントだという事でポイント規制がかかる場合もあります。一言でステーブルコインだからこうだというよりは、そのステーブルコインはどういう風な性質を持っているのかが重要になります。例えば、法定通貨だからそれは通貨建て資産であって暗号資産ではないという様に、どういう性質があるのかによって法律的な規制が全く異なってくるので、ここは少し注意が必要かなと思います。
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