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帯状疱疹

 帯状疱疹は、本来、高齢者に多い症例なのだが、ごく稀に免疫力が低下した若年層にもみられる。

 私は、中学3年の時に左腹上部に100円玉大の帯状疱疹が出来たことがある。かなりの刺激痛である。
 帯状疱疹は水疱瘡に似ているが、違いは体の片側に帯状に疱疹ができるのが帯状疱疹でかなりの激痛を伴う。

 触ってないのに痛い。
 
 風が吹くだけでも痛いくらいの痛みだ。

 痛くて寝ていることもできないくらい痛い。
 
 中学の部活を引退後、恐らく体力が落ちたことで免疫力も落ち、それが帯状疱疹を活発化させたのだというのが医者の見立てだった。

 当時はインターネットもなく、自分で検索をして他の症例を見ることはなかったが、大人になった今検索してみると、顔に出たり、体に出たり、手足に出たりとさまざまである。

 私の帯状疱疹は、幸いにも帯状に広がることはなく、コイン大で止まったのが不幸中の幸い。

 これでも十分痛いが、顔や頭に出来る帯状疱疹のように、外見に影響することがない症例で助かったと言える。

 帯状疱疹にかかると、飲み薬と塗り薬を処方されるのだが、塗り薬など濡れるわけがない程の激痛だ。

 当時は、そんな状態でも学校を休むことはなかった。

 体育などもやっていた。

 体操服と帯状疱疹がすれるとまた激痛なため、動かなくていい時は、体操服を体から話して歩いたりしていたが、それでも痛い。
 
 帯状疱疹もインフルエンザのように、医者からの許可が下りるまで自宅待機できる枠に入れて欲しい。

 水疱瘡と同じ種類なのだが、水疱瘡と違って、一度患っても、何度でもかかるのが帯状疱疹。

 痔と同じだ。

 恐らく最悪なのは、痔の手術と帯状疱疹が重なった時だろう。

 まさにASSへの旅痔で疱疹状態。

 帯状疱疹は、処方された薬を飲めば、確実に引いていくのでそこは「ご心配なく」なのだが、私はコイン大のサイズしか広がらなかったとはいえ、治ってからもその箇所には、何年も痛みを感じた。

 何もしなければ傷まないのだが、ちょっと押せば痛い。
 
 帯状疱疹が治りかけると、瘡蓋になってくる。

 疱疹全盛の時は、ぷつぷつと小さな水ぶくれのようになっている。

 治りかけると、この水ぶくれが破裂するというか、そこの水分が固まって瘡蓋になる。

 治りかけのかゆみもあることで、瘡蓋を剥がしてしまうことで、跡が残る。私も暫く跡が残っていた。

 その跡を指で押すと痛みを感じる。
 
 私の父も定年後に帯状疱疹に罹った。

 父の場合は、痛みで腕が上がらなくなり、それがきっかけで、治ってからも腕を上げることが容易にはできなかった。

 アメリカ時代の友人は、頭から顔にかけて帯状疱疹が出た。
 
 患っている時にあってはないのでどんな感じだったかは分からないが、本人曰く「お岩さん」見たいとのことだった。

 兄もかかった。
 
 最近では、帯状疱疹の予防接種が出来たようで、これはありがたいと思う。主に人生の後半戦に突入した人たちに提供される予防接種だが、全国民いつでも国費で接種可能にしてもいいと思う。

 それくらい激痛である。
 
 私も、父も兄も友人も患ったのだから、発症する確率としては決して低くはないような気がしている。

 定期的な運動をして免疫力は維持した方がいい。

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