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4. Where to?

 これは、タクシーに乗る時によく聞かれる表現。
 
 中学校で習ってきた「どこまで行きますか?」の表現は、「Where are you going?」だが、アメリカのタクシーは、日本のタクシーのように、スーツを着て、白い手袋をつけて、どんな難しい道路でも難なく走りこなすようなプロではない。
 
 話している英語も非常に崩れていることが多く、聞き取り講座の綺麗な発音のテープしか聞いたことない状態で渡米をすると、そういう発音以外の英語は全く聞き取れないのが現実だ。
 
 タクシーの運転手の発音は、その最たる例である。少なくとも表現だけでも字で見ていれば、この発音が出てきた時点で、点と点が結びつく可能性もあるので、この機会に覚えてしまおう。
 
 私は、そもそも「Where to?」という文法が成り立たないと思っていたため、まず、「そんなセンテンスはない」という前提で入ってしまったので、なかなか理解できなかったのだが、「現場の英語に文法は存在しない」とだけ言っておく。
 
 これは、オフィスで働く高給取りの外国人だけの話をしているのではなく、アメリカに住んでいる全ての人種の発音の話をしている。
 
 「Where to?」「どこまで?」と端的に聞いている表現
 「Where are you going?」「どちらまで行かれますか?」というフルセンテンスでの質問。
 
 日本語においても、「どこまで?」自体には、文法の法則はどうでもいいわけで、聞きたいことだけを端的に聞いている。それと全く同じ。「質問の本質」は「どこ」と「(方向)目的の方向を示す前置詞」。
 
 一度見ると「こんな簡単でいいんだ?」と思うはずであるが、現地で使われている実際の英語は、合理的な表現で使われているのが本質だ。
 
 この法則を使えば、「Where are you from?」の代わりに「Where from?」でも通じるということがお分かりだろう。
 
 口語では、一旦、文法がないものと思うこと。

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