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暮らしの中で、色はどのように使われているのか?(水回り編)

『色のチカラで心が輝き、暮らしに彩り、仕事に強みをプラスする』サポート人 

色彩コンサルタントの高橋佐代子です。


最近、色に興味を持っている人が増えてきたように思う。
それも、色彩心理。

色彩心理とは、、、
私たちがあるいろを見たとき、記憶がよみがえったり、色々なことを感じたりします。色と色を組み合わせたとき、色の見え方や見やすさに変化が起こること。

色彩心理が暮らしの中でどのような働きをするのか?
事例をご紹介していきますね。

この夏、築40年以上の我が家で、水回りのリフォームをしました。
リフォーム時に、振り返ると色の効果を使っていたことを
まとめてみました。

お風呂、洗面所、トイレの3箇所

家の中は、家族の共有場所で
個人的な好みで色を選ぶわけにはいきません。
家族が心地よく過ごせる空間を作ることを考えました。


リフォームの失敗しない色選び3つのポイント
https://note.com/growingcolor/n/n2ec000d433e5


狭い場所を少しでも広く感じれるように
天井は全て「白」に
色の中でも一番光を反射し明るくなる。
そして、白には清潔感もあるので、床も白っぽい明るい色に。
主婦としては、汚れが気になるところだけど、
すっきりと見えるので白。

もし、リビングやダイニングだったら、
好みとして、床は落ち着いた濃いフローリングにするかな。
床が暗い色で天井が明るい色だと、安定して見えます。


②お風呂は、スタイリッシュに
一面の壁を木目調の黒にし、残り三面は白の壁。
白の中に黒が入ることで、黒はより黒く。白はより白く見えるのです。
椅子や洗面器も色を統一する狙いで、グレーの透明に。
ライトは、ダウンライト。

全体的に、黒✕白のお風呂の完成!
 *タオルも全て白かグレーの色にして統一させました
  タオルが、ピンクやブルー、オレンジなどカラフルになると
  ゴチャついて見える可能性大。


③洗面所も白を基調にして、清潔感重視
洗濯機の白に合わせて、壁のクロスも白に。
白のレンガ柄にすることで、レンガの素材感がでて
冷たく寒くならず、とても明るい空間に変身!

床(大理石調)、壁(レンガ調)、天井(布調)は
全て白基調だけど、素材感は全く違うものにすることで、
雰囲気をだすことができる。


④トイレの狭い空間だからこそ、思いきった色合いで
3つのなかでも、一番狭いトイレ
狭い場所だからこそ、思い切った色合いにしたかった。

結果は、「紫」。
紫は暖色でも寒色でもない、中性色なので
必要以上に夏に暑く感じたり、冬に寒く感じたりすることを防げる。

残りの壁は白地に同じような色調の紫の柄ものに。
紫が浮くことなく、うまく調和されもともとあった組み合わせのよう。



リフォームって、一生に何度もすることもない。
だからといって、飽きないように、無難な色を選択する人が多いかも。
今回、水回りのリフォームだったので、清潔感を第一に考えたけれども
キッチンやリビング、ダイニングとそれぞれの部屋の役割がある。

キッチンならば、食欲を増進させるような暖色系。
リビングはリラックス効果を高めるグリーン系や、元気を貰える暖色系、落ち着いた空間を作れる寒色系もいいかも。

色を選ぶときには、どんな部屋にしたいのか?
そこを決めたら、たくさんの見本帳の中からでも
色は選んでいくことができます。


リフォームを経験したことによって、誰もが気をつけるべきポイントを上げてみました。


!! リフォームするときのポイント !!
・部屋で鮮やかな色を使う場合は、使う面積をなるべく絞ること。
・同じ部屋で鮮やかな色は1色にすること。2色、3色使用するとゴチャついてみえてしまう。
・西日の当たる部屋は暖色の鮮やかな色は避ける(夏、暑く感じる)
 日のあまり当たらない部屋は寒色の鮮やかは避ける(冬、寒く感じる)
 鮮やかではなく、パステルカラーやグレイッシュカラーのように色味がす  くなければ、必要以上に暑くも寒くも感じません。 
 中性色は、グリーン系と紫系。
・クロスの見本の色よりも、実際の部屋で使う場合には部屋で使用するほうが見本の色の見え方よりも明るく見えるので、注意が必要。
・暗い色は重厚なイメージにはなるけれども、開放感は少なく狭く感じる。



今回の3つの部屋のリフォームだけでも、
あらゆるところに、色の効果が使われている。

リフォームしなくとも、ソファーのクッションやカーテンの色など
簡単に色を取り入れることができます。
そして、色の効果は抜群! 
これからの季節を、色を上手につかって楽しんでみてください。



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