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リフォームの失敗しない色選び3つのポイント

『色のチカラで心が輝き、暮らしに彩り、仕事に強みをプラスする』サポート人 

色彩コンサルタントの高橋佐代子です。



先日、水回り(浴室、洗面所、トイレ)のリフォームが終わりました。
 水回りが新しくなると、一気に雰囲気が明るくなり新築気分。


リフォームの第1の目的は、機器類を一新すること。
そして、第2は部屋を好きな雰囲気に一新すること。


第1の目的は困ったことを解決できればいいので、
選択肢はさほど多くない。
  例)浴槽の高さがあるので、バリアフリーにして浴槽を低くし、浴槽に入るのをより安全にしたい。→浴槽を低くしてもらう。


今回のリフォームで、第2の目的である部屋の雰囲気を変える。
これが、選択肢が多くて・・・多くの人は、ここで困るだろう。

実際、義母は20センチほどの分厚いクロス見本帳を2、3冊、
大工さんから「決めておいてください」とドサッと預かって、パラパラとめくった後
「私はわからない・・・任せるわ。」とお手上げ


お任せされて、実際に選んでいく場面で
思ったほど迷わずに、スグに決めることができた。

スグに決めることができた理由は、
次の3つを軸に考えていったから。

今回、リフォームを経験しての色選びのポイント3つ


①部屋の機能、目的を考えた色選び


今回のウチの場合・・

3つの部屋ともに、健康管理ができるように(排泄物の色チェック)床はどこもほぼ白に。

3つともに狭い部屋なので、天井は明るく(部屋を広く見せるコツ)

水回りには、清潔感が大切。


②それぞれの部屋をどんな風な雰囲気にしたいのかを決める
リフォームって、新しい空間を作れるし、作ったら簡単には変更できない。(ほぼ次は20年後以降・・)
よくやってしまうのが、無難に、飽きのこないように。
それで、明るいけれども個性は出せない。

実は、部屋の雰囲気の好みがある。


 明るく鮮やかな色でカジュアルに
 暗い目の色でゴージャスに
 パステルカラーの薄い色で可愛らしく
 木目調+グリーン(植物)でナチュラルに
 焦げ茶色の木目調でアジアンテイストに
 モノトーンでスタイリッシュに  

ウチの例では・・

【浴室】
娘の好みを採用して、スタイリッシュな空間に。
黒の壁を1面と、明かりはダウンライトにすることで、
色数をグッと絞り、白✕黒 でスッキリ。

白の替わりに、グレーやベージュを取り入れると
黒とのメリハリが弱くなり、スッキリ感はなくなる。

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【洗面所】
洗濯機は白。
清潔感のある空間にしたかったので、壁も白に。
モダンナチュラルに。

部屋の壁は、あまりに真っ白だと、病院のように緊張感が強くなる。
レンガ調にすることで、素材のあたたかみを感じることができる。
白ばかりでは、メリハリが効かないので、黒に近い紺色の洗面台に。

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【トイレ】
かなり狭い空間のトイレ

ここは、義母の好きな色「紫」を。
ここも、壁の一面のみ鮮やかな紫を使用。
紫を基調にしたエレガントな空間

実は、見本帳のちいさなサンプルでは、かなり鮮やかな紫だった。
色の見え方として、「広い面積で見ると、より明るく見える」
鮮やかな紫も、他の調和する色を持ってくると印象が少し和らぐ。
という狙いで、その他3面の壁には、曲線がたくさん入ったやさしい模様を入れた。

大工さんに、この色に決めました。と伝えた時に「えっ、、コレですか?」とびっくりされたくらいの、強めの色。

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③主役になる色を決める

主役になる色を1色決めて、
脇役の色は主役を引き立たせるように、主張させない。

ドラマと同じく(笑)
主役の出番は、一番いいところで少し。
他は脇役が、場を徐々に盛り上げて、主役が引き立つように。


ウチの場合の主役は・・
【浴室】黒

【洗面所】紺

【トイレ】紫


今回のリフォーム、壁紙を貼り終えて
ずっとお世話になっている大工さん、壁紙を貼ってくれたクロス屋さんが

「え〜〜色ですね〜」

絶賛してもらえました。(嬉しい!)



リフォームは生活空間を一新すること。
飽きたからと、すぐに変えることはなかなかしにくい。
だからこそ、素敵な場所に変身させたい気持ちがグッと盛り上がるものの、
思い切った色では飽きるかも。と、無難な色に決めてしまいがち。
実際に、見本帳から選ぶことは、至難の業だと思った。

そして、完成後にはその部屋にはいる度に、この色にして良かった♡
満足できるお気に入りの空間を作り上げてほしい。

リフォーム時に失敗しない3つのポイントを参考にして選んでほしい。
 ①部屋の機能、目的を考えた色選び
 ②それぞれの部屋をどんな雰囲気にしたいのかを決める
 ③主役になる色を決める




(追伸)
・・で、気づいたコトが。

このリフォームを成功させるための色選びは、
服選びでも同じ。

色彩コンサルタントは、色を使ってなりたい、欲しい、見られたいイメージを、色と柄と素材と形で作り上げていく仕事。


何がスキかがわからない場合には、
丁寧にヒアリングして、好みを言語化していきます。

 その人の好みの雰囲気を、色や柄で組み合わせて提案
 服の着こなしの癖を見出して、着痩せやセンスアップできる提案
 なりたいイメージにつなげる服はコレ!


色の組み合わせでいろんなイメージを作り上げることができる。
ほんと、楽しい! 


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