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ワイン作りの変わり目 環境を飲む時代に。

=ソムリエ=はレストランや専門店のものでは無くなった。一般の方が名乗るのが普通の時代にもなった、一般人がワインの知識を習得してきたので昔ほどの専門性必要なくなってきたが、ちょっと前までは詩的にワインを表現し、イメージ情報を香りや比喩表現でお客に伝えてきたのが美徳だった、これはこれでありだ伝統文化のお家芸のようなものなので。お客もワインに詳しくなってくると葡萄品種、山地、国、土壌など伝えるだけで理解する人も増えてきたのがありがたい。コロナで情勢が変わると「家」飲みの時代に。。ZooM飲み会が流行りだす、年配者には分かりづりかもしれないが、画面越しにお互いのワインも持ち寄り「飲み会」自宅にいるものだから終わりが見えないのが難点だとか。。今は日本にいながら海外の生産者があらかじめ自宅に送られたワインを中心に画面で通訳を介し説明してくる、現地に行かなくても行った気分になれるのが面白い、VRでのワイン産地巡りも今後視野に入ってくる。実際にそこにいるような気分にもなる。コロナで移動の制限があるうちは、このようなことが試行錯誤されているワイン業界だが、飲食店不振の煽りで日本もワイン販売が不振で伸び悩んではいる、中国のおかげで高騰したワインも、米中貿易戦争で価格が下がればとも思ってもいるが、やはり昨年はあれほど葡萄原料が足らなかったシャンパーニュも今年はぶどう廃棄に踏み切った生産者が結構いる。どこの業界もそうだがブランドがあればドンペリニオン・クリスタル・クリュグ・ジャックセロス・・など

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※シャンパーニュ地方 

含めて高く販売することができるが、そうでない生産者は価格競争に入らざる得ない。シャンパーニュやワインの生産原価はある程度決まっている、ブランドがあればロマネコンティ含め100万、200万、300万にもなる❗️一般社会においてあるクラスの人間となれば場合によっては「味」よりも「ブランド」が優先されるからだ。嗜好品であるワインは農産物である、環境にもろ直結している。ブルゴーニュ含め20年前に比べれば気温はかなり暑くなっている、ロマンコンティの標高は250メートル近辺、20年前は350メートルあたりの葡萄は霜が降りて凍りついていたし接樹しないと育たなかった(台木にシャルドネやピノノワールをくっつける)のが今は地植えで出来てしまう。今後、気温が高くなっていくと冷涼な気候を好むピノノワールは、シラーのような味になるかもしれない。寒暖の差が美味しさを作っていたのに暑いだけの気候だとジャムみたいな味にならざるを得ないだろう。確かにある程度ワインは飲んでないと、良いか悪いかの判断はできないが、また、ワインは「ブランドよりも状態を買う」ものなのでやはりある程度良いものは温度管理だけはしっかりしたい。環境が壊れているのに同じ味をキープできることはない、農作物にブランドは何処まで通用するかはわからないが、日本だってゲリラ豪雨は昔は無かった環境がこれだけ変化していて同じ味を出していくの大変のはずだ。

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※シャブリグランクリュ

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