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2021年の簡単な振り返りと2022年の予想(簡易版)

2021年の感想

2021年を振り返っての総括は、全体的には予想通り(メインシナリオ通りだっただけだが)の株式市場だったように感じる。

ただ、その中でもやはりインフレ関連の部分は個人的な予想を大きく外れる動きを見せていた。実際にインフレが大々的に問題視されるようになってからも、幾度か予想を外した事もあったので、個人的な2021年の印象としては「全体的には予想通りも、部分的に経験不足だと実感した1年」というものだ。

今回のインフレは大きく分けると①原油などのコモディティ価格の上昇②人件費の高騰 という2つの要因に分けられる。

そのうち、人件費の高騰はある程度動きや影響も理解・予想ができたが、問題は原油価格の高騰だった。


急激に上昇した原油価格だったが、私は70ドル付近が天井と考えていた。しかし実際は85ドル付近まで上昇し、今後もさらに上に行ってもおかしくはない状況となった。

インフレや輸送費高騰が利益率を押し下げる銘柄に関しては原油価格の動向が重要な投資ファクターとなるのだが、この原油動向の読み違いで、それらセクターの下げ止まりのタイミングの予想が大きく外れてしまった。

過去を振り返ってみると、株や債券から出た資金の流入先としての原油という今年に似た状況は2008年にもあった。当時のデータや経験などの振り返りを今年は行わなかったというのが予想を外した要因の1つだと感じている。

実際にセクター別動向を見てみても、ここまでエネルギーが堅調に推移するとは思っていなかった。

IT・金融の上昇に関してはある程度予想できたが、2008年のデータを振り返り、エネルギーの可能性について(原油の上昇余地について)気づくべきだったと反省をしている。

2022年の簡単な予想 上に上がる?

米国株は上昇方向で見ています。


まず第一に現在の米国市場は非常に健全な状態の企業が多いというデータがあります。

それが11月現在に発表されている決算内容です。通常、好景気でもガイダンスを上方修正したり、市場予想を上回ったりする企業、つまり好決算を出す企業の割合は半分程度なのですが、

今回は8割近い企業が好決算を出しているデータがあります。株価の背景となっている利益・CFをしっかりと出している企業が多いというのが、米国株を強気にみる理由の1つです。

また、この利益は2022年に本格化するといわれる業績相場にとっては追い風となると考えることができます。

今後もコロナ再拡大やインフレ率の高止まりなどの懸念事項も存在していますが、それでも企業の好調な決算とその好調な業績を反映させやすい相場トレンドは米国株にとって追い風となるのではないでしょうか?


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