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2度来た人は、3度来て

先日、小説家・エッセイストの「燃え殻」さんが、ツイートでこんなことを呟かれていた。


本当の人見知りは、2度目会ったときに本領を発揮する。」(2022.06.01)


たいそう「いいね」が入っていたので(いわゆる「バズった」というのだろうか)、目にされた方も多いかと思う。

多分にもれず、僕に関しても全く同感で、読んだときは、思わず、拳で太ももを痛いほど叩いて、激しく同意してしまった(笑。


元来、「人見知り」である。

「まさか。そんな訳ないじゃん。だってお店やってるんだから。」

などとおっしゃられるかもしれないが、

お店をやることと、人見知りでないこととは、実はあまり関係がない。

事実、僕の知り合いでも、ちっとも社交的ではないにも関わらず、お店をやられている方は何人もいる。

なかには「人間嫌い」と言い放っている奴もいるくらいだ。


それはさておき、話は冒頭のツイートに戻って、


激しく同意してしまった理由であるが、


店をやっていて、常々不思議に思っていたからなのだ。


僕は、初めて来たお客さんに対しては、

失礼がないよう、
喜んでもらえるよう、
また来てもらえるよう、

それなりの「テンション」で臨むことが出来ているつもりだ。


ところが、2度目はちょっと具合が違う。

もう、1度目があった訳だから、相手にはそれなりの「感情」が存在するはずだ。

そう思うと、どうも応対がスムーズでなくなる事が多い。

別に、1度目と同じ様に振る舞えばいいものを、

必要以上に気張って、空回りしてしまったり、

あるいは逆に、勝手に負の感情を芽生えさせて、

何よ、どこか気に入にいらないとこでもあった?
何よ、もう常連面したいってわけ?
何よ、お釣り間違えてた?

などと、しなくてもよい余計な考えをこじらせてしまう。

これぞ「人見知り」の本領発揮である(笑。


つまり「人見知り」とは、「人の感情をことさら過大に評価してしまう」ところからくるもので、要は「人を見過ぎる・知り過ぎる」ことなのだ。

「人に興味がない」のとは、全く正反対のものである。

そんな訳もあって、僕の場合、どうにも2度目が上手くいかない、どことなくギクシャクした感じになってしまう場合が多いように感じる。

「そんなことないよ」

と思っていただければ幸いなのであるが・・・。(あなたは「器」が大きい。)


さて、そんなこんなで、仮に2度目を無事クリアされた方には、朗報。

そんな「人見知り」に、もし3度目が与えられたなら、

それはもう大丈夫である。

1度目に戻って、いや、それより幾分自然体が加味されて、とても良好な関係を築けること請け合いです(笑。


着かず、

離れず、

いい塩梅に。


しかも、それが、未来永劫、続くことを保証します(笑。


なぜなら、それが「人見知り」の真骨頂だからである。


神保町へお越しの際は、是非お立ち寄りください。

ちなみに、僕は「一目惚れ」ならぬ「二度目惚れ」するタイプです(笑。

お待ちしております。


Relax / Vargo (Blank & Jones, Vargo Vocal Remix)
Soundcolours Gmbh & Co Kg
2003

(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)

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