【一日一問】本気とは何か_自分の中にある熱を画面上でどう伝えるのか?
みなさん、こんにちは。Grounding Lifeの長谷川です。
ふとスケジュールを振り返ってみたら、5月いっぱいまで毎日コーチングセッションやオンライン対話が入っていました。コーチングの活動を始めて7年という年月が流れ、オンラインでの仕事には慣れてきていましたが、沢山の方の『人生の話』を毎日聴かせていただけるというのは私にとってとても幸せな感覚です。改めて感謝の気持ちが沸いています。
今日は『オンラインで本気を伝える』という事について書いてみます。
オンラインの仕事でふと感じたこと
先週は札幌にあるクライアント様の対面MTGにオンラインで参加しました(緊急事態宣言前)先方には対面で4名の方、そしてこちらは一人でオンライン参加。
これまでは毎月のように、対面で打ち合わせをしていたので気が付かなかったことですが、オンラインで複数名会議の方とつなぐと、表情が見える方、見えない方に分かれることがわかりました。
PCの配置、もあるのですが、ビデオの向きと直角になる方はどうしても『横顔』が『ちょっと斜め後ろ姿』になっていることがあり、それを眺め続けていると『どういう表情を今しているのか見えなくてストレス』という状態になることがわかりました。
オンラインでの仕事において、このような『システム上のストレス』は大きい問題です。すぐにそのことを伝え、表情を見せていただくようお願いしました。
意識が『今ここ』にあるかわからない、と感じた時
コーチングや対話・ワークショップにおいてとても大切にしていることが『今、ここにいる』ということです。
肉体的にただ『存在している』だけでなく『意識を集中している』という事が場においてとても重要だと考えています。
特にコーチングでは過去でも未来でもなく『今』に焦点を当て続けるのでことさら意識していることでもあります。
オンラインの会議・対話において、もし誰かが『今ここにいるように感じない印象』を放っていると、その場がなんとなくばらばらになっているように見えます。一人だけオンラインだとなおさらそれを感じやすい、ということも改めて気が付きました。
何を大事にその場にいるか
もちろん、これは私の感じ方の話なので、実際ご本人が『今ここに意識を集中していない』というわけではないかもしれません。
それでも『そのように見える』という事が重要なので、今回は意図をもってそのことをストレートに伝えました。
持っていた意図は
『対面だからできる、オンラインではできない、という逃げ道に入らない』
ということ。
オンラインで長時間対話する、という事は、対面対話を何年間も続けてきた私たちにとって初めての経験でした。
対面で会い続けてきたからこその手触り感や温度を感じてきましたが、ここから先の世界は『対面じゃない選択』に対応する必要があります。だからこそ『対面でしかできない』という事は言いたくない、と思ったのです。
画面から出てくるんじゃないかと思った
そのような意図をもって私がしたことは、画面上で感じ取っている『意識を集中していない様に見える』という事をそのまま伝えた、ということです。
『今、集中してないように見えるんですが、どうですか?』
私に突然ストレートに言われ、クライアントはとても驚いたようにこちらを見ました。それは驚きますよね、会議は別の方の発言を中心に進んでいる中、唐突に自分に矢印が向いたのだから。
それでも私は、今感じていることはすぐに伝えることに意味がある、と思っています。同時に『少し言いにくいようなこと』を相手にストレートに伝えるには、心からの信頼が必要です。
例えば私は『相手は、私の意図を理解し、状況に気づき、共に目的に向かって自分を立て直すことができるリーダーだ』と強く信じています。
だからこそ、真っすぐに伝えるのです『今、ここにいてほしいです』と。
彼は『ゆかは画面から出てくるんじゃないか、というくらい熱い感じが伝わってきた』と話してくれました。それは私たちが対面対話で何度も経験してきた『本音の対話』の温度そのものでした。
今日の問い
今日は『本気さを伝える』ということと『オンライン』というシステムについて書いてみました。
オンラインに飽きている人も多くなってきました。でも、オンラインの世界が大きく腕を広げて待っている、ともいえるのです。自分の内側のエネルギーをオンラインでも伝えることができるなら、それは一つ新しい世界の入り口だと、私はワクワクしています。
あなたの中にある『本気』は何ですか。あなたはその『自分の中にある熱』を画面上でどう伝えますか?
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