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活きの良いコミュニティとは?芽吹くための死者の層と欲望

コワーキングを追求している人とか、プロデュース業をしている人とか、コミュニティ運営をしている人とかに向けて書いてみた。

活きの良いコミュニティを醸す、地域のコワーキング拠点
私は、地域の心地良い価値交換を生むために、”活きの良い”コミュニティを大切にしている。具体的な拠点は、群馬県みなかみ町のテレワークセンターMINAKAMIと長野県佐久市のワークテラス佐久というコワーキング拠点。

テレワークセンターMINAKAMIでは、学童事業(小学生が40人)、英語塾事業、コワーキング事業、ワーケーション・経営合宿事業をやり、ワークテラス佐久では、ジン“YOHAKHU”のプロデュース、カラマツテーブルの試作、テレ・インターンシップ事業、子育て期の女性応援事業、発泡性日本酒のクラウドファンディングなどをやっている。

テレワークセンターMINAKAMI
https://tw-g.org/

学童“まっち”
https://tw-g.org/macchi

経営合宿施設 WIND + HORN
https://www.windandhorn.com/

ワークテラス佐久
https://www.3saku.com/

ジン“YOHAKHU”
https://www.yohakhu.jp/

テレ・インターンシップ
https://39intern.com/

子育て期の女性応援事業
https://www.sakuwork.com/


“活きの良い”コミュニティとは何か?

落葉の積層が美しい

上記の拠点運営とプロジェクト進行は、明治神宮の森のような生態系を“活きの良いコミュニティ”の規範としている。日々のプロジェクトを通じて、コミュニティの活きを良くしていきたいのだが、そもそも“活きの良さ”ってなんだろう?

心地良い価値交換が交わされる、コミュニティの”活きの良さ”を測る変数としては、コミュニティへの新規流入数、コミュニティでの挑戦度合い、協働可能なパートナーシップの育成度合い、卒業後に協働してくれる数あたりかなと思っている。それぞれを選んだ視点を説明すると…

コミュニティへの新規流入数
コミュニティは構成員の居場所でもあるため、排他性を同時に持つ。私は、最初の一歩を踏み出す人を阻害したくないし、新しい人が来ないコミュニティでは心地良い価値循環の範囲が狭くなるので、新規の人がどれだけ来てくれているかが大切だと感じている。

コミュニティでの挑戦度合い
地域における心地良い価値交換の範囲を広げるためには、構成員の挑戦による新たなストーリーが必要だ。ストーリーがあることで、SNSなどを通じたシェアが広がる。ストーリーを生み出すために構成員の挑戦度合いが大切だと感じている。

協働可能なパートナーシップの育成度合い
「継続的に協働したいな」って思えるパートナーシップが育成されていることで、信頼性が高まり、取引コストを低くできるので、心地良い価値取引の増加が期待できる。

卒業後に協働してくれる数
卒業後も、ゆるやかなつながりを維持し、必要な時に声を掛け合うことができる人は、コミュニティの推奨者として機能してくれる。卒業者が語るストーリーはコミュニティの輪を広げるうえで大切だと考える。

新しい人が来て、成長し、協働し、卒業後もゆるやかなつながりを維持できているコミュニティって“活きが良い”かなぁ。そんなことを思いながら、コワーキング拠点に関わっている毎日。

みなさんのコミュニティは、活きが良いですかー?


水洗便所で暮らす日常で忘れちゃった視座

温度と湿度と照度を一定すべく、自然との境界線を作るための基礎

最近いろいろあって、この変数を見出している視座には、落葉の腐敗、菌類の活躍、芽吹ける土壌が欠けていることに気付いた。水洗便所のように排泄物を環境に戻さない日常ではなかなか気づくことができない視座。いろいろ、動脈過ぎ、静脈も大切だよね。


芽吹くための死者の層と欲望

春の日のよもぎ。ワッサー感、いいよね。

明治神宮は、潜在自然植生に基づく樹種がバランス良く植樹され、域外から栄養を持ち込まずとも落葉が土壌を豊かにしていて、森の”活きが良い”。”活きの良い”生態系には、落葉や虫たちの死の積層領域における菌たちの活躍が不可欠とのこと。

心地良い価値交換を生むための“活きの良い”コミュニティ運営において、落葉はプロジェクト進行における失敗(脱落者や仲間の愚痴やクレーマーの声)であり、菌による分解は自分自身による反省と気付きなのではないか。そして、コミュニティの内発的なプロジェクトの萌芽が起きるためには、リビドー由来の欲望が必要なのではないだろうか。


都丸一昭における”落葉と分解と欲望”
14の時、環境問題に心を痛め、胃潰瘍となり、入院。いい人ぶらずに生きることに気付き、生きたいと欲した。

20の時、上司の自殺に共感し、夜中の自主勉を2年やって、SFCに入り、価値を生み出す大人との出会いを欲した。

26の時、腐敗した仕入れ食材を片づける中、ビジネススキルの不足を感じ、起業した。

28の時、仲間と仕事先から否定され、運転中の車から飛び降りるも、起業を継続した。

311の時、大事な仲間と適切な距離を持ち、貯金が底を打つなか、個人として起業した。

32の時、内発性を無視して、社会課題解決マシーンとして活動していたら、起動できなくなり、幼こころの君を欲した。

34の時、県内最大規模の未就学児世帯向けのイベントを自助と互助で実現し、コトハバを起業した。

今、41だけど、34以降の失敗(落葉)はまだ気付きに完全に昇華(分解)できていない。

いろんな出会いがあり、別れがあり、つながり、協働し、パーティとなる。物語はいつも不安定ながらも、面白い。

なんだか、たくさんの失敗(落葉)と、気づき(分解)と、欲望(芽吹き)を抱える中で、まぁ、ようやっと自分自身の面倒をみられるようになってきた。


あらふねの茜を望むキャンプ拠点

心地良い価値交換を生むための“活きの良い”コミュニティ運営をする上で、舞台監督 or 脚本家 or 照明係を担当している私。私自身がまず挑戦し、失敗から学び、成長することがそもそもの肝なんじゃないかなぁ。

秋のカラマツ林

秋。落葉と分解を目の当たりにしながら、さらなる”活きの良さ”を追求すべく、内省と気づきを得ていこう。


あなたのコミュニティを、新規流入数、コミュニティでの挑戦度合い、協働可能なパートナーシップの育成度合い、卒業後に協働してくれる数で観察してみて、なんだか微妙なようであれば、自分自身の落葉と分解と欲望と向き合ってみるといいかも。


焚火で炙るビステッカ

今度さ、一緒に焚火囲んで、肉でも食いながら、雑談したいね。


※上記のような挑戦と失敗と成長を継続できているのは、家族の支えと仲間がいてこそですね...。ほんとに。みなみなさま、ご迷惑をおかけしておりますがよろしくね!

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