ひろしも

・詩人/哲学家/おちゃらけゼネラリスト ・妻一人、娘二人 ・Keep it simple,stupid!!

ひろしも

・詩人/哲学家/おちゃらけゼネラリスト ・妻一人、娘二人 ・Keep it simple,stupid!!

最近の記事

  • 固定された記事

【詩 x 曲】わるいおんがく

言いたいことなど何もない 言い訳なんかしたくない いい奴なんて誰もいない いい気分でいたいだけ 悪い音楽を奏でたいだけ 詩集「ボクラノオンガク」より

    • 【詩 x 曲】削ぎ落とす勇気

      もうこの世界をぶち壊しいてぇなぁという衝動にかられてしまいます ぶち壊して始めから始めようと思うがあなたはどう思うかな? 削ぎ落とす 勇気と センスを磨く 時が来たんだ今 自分はどの立ち位置でこの先見つめるつもりなのかなと思うんだわ 急げや急げや終わりは近いぞ 呆けた面して今 覗く深淵は闇だ 黄昏の空は青く赤い 真っ逆さまに落ちてる僕ら 煉獄の業火に焼かれる前に考えて考えて歩いて走ってもがくよ 1stアルバム「深淵を覗く」より

      • 【詩 x 曲】OdoRU

        僕らは いつも 音に乗り ゆらゆら 揺らいで 風のように 自由に 爆ぜるだけ いま 僕らが OdoRU 月光に照らされながら リズムに 我が身を委ねて 貴方と目線を逸らし遠く 気づかぬふりをする 1stアルバム「深淵を覗く」より

        • バタフライエフェクトの右から

          カマドウマが跳ねる板の間で 壊死した右足が痛い 行ったことのない街の話をして 時間を潰すがそれもまたすぐにおわる むせ返る煙 ガラリと戸が開き 差し込む陽の光 いいえと言えるのは3回までだ 今日も生けるか 詩集「罰、バツ、✗」より

        • 固定された記事

        【詩 x 曲】わるいおんがく

          世界がまだ滅びない

          0時5分 そう、勘がいい貴方らなわかると思うが また世界は滅びなかったんだ 起きたことといえばこんなところだ 時計の電池が切れて動かなくなっている 夕飯を抜いたせいかお腹が空いている 空がちっとも青くない気がする すこし気が滅入っている しばしプロットに悩む 編集から何度目かの締切の督促 西友の宅配でまたシャンプーが欠品 爪を切る イーサン・ハントはまた世界を救い アジス・ジェンドリーが計画のコマを進め挫折 コロニア高校の疑惑は深まり ロッソは仲間と死んだ 削れ削り

          世界がまだ滅びない

          人は関係性がなければマネキンに過ぎない

          人は関係性がなければマネキンに過ぎない コスられた例えだがシュレーディンガーの猫のごとく キミもこの文字を喰らい 特に味モ感じず通りすギる文字喰いだろ 歯に挟まる目刺死(メザシ)の骨片(コツヘン)のような そんな文字を書き連ねたいと心から思っテル だが結論大半はのれんをくぐりかけ こそり覗き見 小首を傾げ 帰られるんだろう オマエ殿ラは キミはマネキンだ ハートを親指で押すだけの その時の圧を知りたい マウスを押す時の圧を 押さないあなたの 目的と心の内を 先人もこう言

          人は関係性がなければマネキンに過ぎない

          宇宙杯:お題「春っぼい」俳句

          散る桜 重みを問わず かきあつめ ※春っぼいのぼいにしばし悩む

          宇宙杯:お題「春っぼい」俳句

          今日という日は全然ダメだった

          正直言うと今日という日は全然ダメだった 右だと思えば左だし、これかと思えばあれだったし 良かれと思うがちがったし、思いは伝わることもなく 呆れられ けなされ 怒られ むしされ ののしられ 泣かれ ふてくされ されとて でもさ でもさ 頑張ったじゃない あなたも わたしも あいつも 君も だから他者の評価はさ 下の下の下でも そのまた下でも わたしは あなたを 少し評価してます 中の下の上くらい それぐらいで良しとしよう だってまだ頑張ってる途中だから 詩集「わし

          今日という日は全然ダメだった

          脱兎のごとく

          あの朝、僕は脱兎のごとく時間に追いかけられていた 目覚めると6時50分!まずい完全に寝坊した!僕の朝は早い!毎日早い! 布団を蹴飛ばしまずは全裸!いや下着はつけてる!全裸ではない! そんな事はどうでもいい!から一旦なにか食おう、パンか米か 時間がないからパンだろ、いやシリアルか、健康考えシリアルか? いやパンだ、パンはどこだ、レンジの上か、ない、ないぞ!どこだ! 奇をてらって米びつか、いやいやいやいや、そんな事はどうでもいい! 睡眠を中断し、ご飯を諦め、俺は今までいくつも

          脱兎のごとく

          雨明月光

          差し込むは月光 雨明けの夜空に 雨跡踏まぬよう その気遣い無用 詩集「雨上がりの夜空に、見上げてごらん夜の星を」より

          世界の境界

          ただ この世を切り取るだけなのに 足りぬ表現とひねり出せぬことば 語彙を貯めるべく 今一度生き急ぐが 叫ぶ詩人の会という人たちがいたが 詩は唸る、そう「うなる」べきだと思うが 貴方はどうか? 俺はそう思う 貴方はなぜ唸らないのか 世界を考えれば、そう詩もまた産まるる 詩集「ダイバダッタ 立った台場」より

          世界の境界

          ある兵士の人生

          はじめまして、僕はデナン・トゲルバ曹長です。所属は北部戦線の第18機甲師団で、哨戒の任務についています。 戦線は依然膠着状態でそろそろ故郷が恋しくなってきました。先日母から手紙が来て、父の具合が、 「パンッ」 という銃声で僕の視界は暗闇に、 これで僕の物語は終わりです。 詩集「戦場からのメリークリスマス、からのパッピーニューイヤー駅伝」より

          ある兵士の人生

          子供が風呂で水を飲む真似をしているが、それを止めたりはしない。 いずれにせよいつか飲んでしまうから。 きれいな水、汚い水、なんていうのは他人が勝手に決めたもので、科学実験用の蒸留水を飲めるかといえば、俺はなんだか気が引けるし、だからといってガンジス川に入ってその水が口に入った時のことをしばし考えると、いやいやそれはないわと思い、されど喉が渇いていれば雨水だって飲めるだろう。 水は食べ物を育て、乾きを癒し、遊びの場となり、命を押し流し そしてただただ変わらず世界に流れ続ける

          味噌と化け猫

          味噌と化け猫といふ詩を 思いついたのでのそりと 筆を取りに左へ 移動した矢先に 屑入れを ひっかけ すべてを 忘れた 詩集「市井の詩人 132,583選」より

          味噌と化け猫

          序文:詩の創作によせて

          詩は宇宙である 死も宇宙である 師は宇宙かもしれないし 史も宇宙だ 紙は宇宙なのか 子は宇宙なのだろう 市は宇宙ではない シも宇宙ではない 詞は宇宙に似ているだろうし 志は宇宙っぽいね 四はしらね 址って何? ただし詩は宇宙である 言いたいことはそれだけ 詩集「カンナビスカップ 1977 春予選」より

          序文:詩の創作によせて