【詩の翻訳】冬/ヴォルフガング・ボルヒェルト
冬
いま赤い郵便ポストは
白い帽子をかぶってる、
斜めに、キザに。
多くの人が凍った道で
突然転がってしまった、
ふだんはしっかり立っていた人たちが。
でも雪はかすかに
奇跡みたいに
モミの木の上できらきらしてた。
蝶々たちはいま何の夢を見てるのかな。
Wolfgang Borchert: „Winter“, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Deutsche Gedichte für die Hauptschule, Frankfurt a. M.: Diesterweg,1966, S.25-26
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