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【詩の翻訳】冬の夜には/フリードリヒ・ヴィルヘルム・ヴェーバー

冬の夜には

冬の夜にはパンがよく膨らむ、
というのも雪の下では種子が生き生きと芽を出しているからだ。
やっと春になってお日さまが微笑むときに、
君は感じるんだ、冬はなんていいことをしてくれたんだろうって。
なのに今、世界が君には味気なく空虚に思え、
君にとって日々は荒んだ厳しいものだ、
落ち着いて、移り変わりをよく見るんだ。
冬の夜にはパンがよく膨らむ。

Friedrich Wilhelm Weber: „In der Winternacht“, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Deutsche Gedichte für die Hauptschule, Frankfurt a. M.: Diesterweg,1966, S.27

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