【詩の翻訳】星椋鳥の歌/ジェイムス・クリュス
星椋鳥の歌
星椋鳥たちはふたたび
南から海を越えて
煌めく羽毛を生やしてやって来る
どこから来るのか、誰も知らない。
彼らは冬を
アドリア海で楽しく過ごしたのだろうか?
それとも遠く、遠く向こうの
暑いアフリカで?
僕は君たちに漏らすことはできない、
星椋鳥たちがどこへ行くのかを。
カルパチア山脈へ行くのかもしれないし、
トリノまでしか行かないのかもしれない。
星椋鳥たちはそうこうするうちに
家へと帰ってきた。
木々や茂みの中で、
たっぷりとおしゃべりをしている。
君たち子どもたちのなかで、
星椋鳥の歌が解る人は、
冬のあいだに星椋鳥たちが
どこへ旅しているのか知ってるね!
James Krüss: „Starenlied“, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Deutsche Gedichte für die Hauptschule, Frankfurt a. M.: Diesterweg,1966, S.14-15
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