【詩の翻訳】一月/オダ・シェーファー
一月
雪片が漂う
淡い光のなかで。
窓ガラスの向こうで
一人の顔がのぞいている。
氷でできた椰子と
羊歯、
結晶のような藁、
折れた小枝に囲まれて
ヒヤシンスが輝く
薔薇色に、青色に。
このいくつもの部屋の中で待っている
露が、
南風が、
交代するすべてのものが——
まだそれはくたびれた翼をたずさえて
うずくまり、耳をすましている。
Oda Schaefer: „Januar“, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Deutsche Gedichte für die Hauptschule, Frankfurt a. M.: Diesterweg,1966, S.13
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