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【詩の翻訳】夕方の老農夫/ヨーアヒム・ランゲ

夕方の老農夫

一人で黙って座っている、
これが彼の夕方の過ごし方だ。
煙がどんよりとして白い髭からたなびく。
激しい日だった。辛い日だった。
一日が終わった。

家は静かに立っている。裏庭はがらんとしている。
草地から
女の子のちいさな笑い声が飛んできて
次第に消え、静かになった。それだけだった。
一番星。

鶏小屋では一匹のニワトリがまだガサゴソしている。
一頭の子馬が怯えていななく。
老人は手を休める。
両手には毎日毎日やることがあるのだ。
一日は長い。

肌はタコだらけ。髪は白くなった。
とても平和に血が流れている。
年月は厳しく激しかった。
農夫はうなだれる。彼は分かっていた。
主よ、これで良かったのです。

一陣の風が陸へと飛び出ていく。
塔が八時の鐘を打つ。
老人はパイプを叩いて灰を出し
ゆっくりと家へ向かう。
じきに夜が来る。

Joachim Lange: „Alter Bauer am Abend“, In: „Deutsche Gedichte für die Hauptschule”, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Frankfurt a. M.: Diesterweg 1966, S.77.

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