#オダ・シェーファー
【詩の翻訳】一月/オダ・シェーファー
一月
雪片が漂う
淡い光のなかで。
窓ガラスの向こうで
一人の顔がのぞいている。
氷でできた椰子と
羊歯、
結晶のような藁、
折れた小枝に囲まれて
ヒヤシンスが輝く
薔薇色に、青色に。
このいくつもの部屋の中で待っている
露が、
南風が、
交代するすべてのものが——
まだそれはくたびれた翼をたずさえて
うずくまり、耳をすましている。
Oda Schaefer: „Januar“, Hrsg
【詩の翻訳】冬のつぐみ/オダ・シェーファー
冬のつぐみ
青く、さまよいながら、
かすんだ霧の中で消えていった甘い声よ。
不安げに飛ぶ弱った羽は、
夜明け前のこうもりのよう。
暗闇の中で淡い色の黴が生え、
しめった毛皮が黒く染まる。
だから君は歌うんだ、明るい空を、
ポプラの香りを、こがね色の松やにを。
風は葉を破り、
雨は枯れた草の上に滴り落ちる——
それは見えない唇から響き、
フルートは霧のベールを抜けて
黄昏の夢と湿気の内に
あ