愛さずにはいられない人々の極私的プレイリスト

2023年5月9日 11:13

以前どっかで「ラヴ・ソングとラヴ・ストーリー・ソングは別のもの」という論旨の文章を読んだ記憶があります。
そこでは、汎愛的な精神を歌うものと恋愛における一局面の心情を歌うものとがそれぞれ語られていたようですが、誰が書いたものだっけ？

まぁそれはともかく、
「愛さずにはいられない」
古くからこの心の叫びを歌にして、世に問うてきた人々は数に限りがありません。
偉大なシンガーRay Charlesさん、スーパースターElvis Presleyさんの名曲などは、いくつのカヴァーを生んだのかもわからないほど。

そこで私の好きなソウル・ミュージックにおいて、「愛さずにはいられない」と歌う人々をほんの少し集めてみました。

素晴らしい歌唱力とタイトで華やかな演奏。
Clarkさんはキャリアに関する情報も少なく、結局アルバム1枚だけで姿を消してしまったのが残念でなりませんが、間違いなく70年代ソウルのマスターピースです！

ブロンクスのプエルト・リカン、Toby Loveさんがご存じMichael Jacksonさんのヒット"I Just Can't Stop Loving You"をスペイン語でカヴァー。
原曲を尊重しつつ、明るいラテン風味のアレンジと透き通った声がステキ。

ナッシュヴィル生まれの苦労人、Kemさんのこの曲もヒットしました。
これぞクワイエット・ストームの本流ともいえるアダルト・オリエンテッドな良曲、恋人とともに聴くのにピッタリでは。

L.A.のJeffrey Paradiseさんの個人ユニット＋シドニーのPanamaのメンバーによる、スムースなミッド・グルーヴ。
MVでは人目も憚らずチューチューしやがってうらやましいです。
ノスタルジックなグルーヴ感がいいですね。

老舗ヴォーカル・グループの、コーラスもアレンジも華麗なミッド・ダンサー。
ベースに導かれて、ホーンにワクワクして、まさしくメロウ・グルーヴですなぁ。
ひたすら「君を愛するのを止められない」と繰り返すだけで、こんなにジーンとくる歌になるなんて。

いいですねぇ誰かを思慕する気持ちの高まり、胸が苦しくなるほどの情念。
まぁ往々にして身勝手な情熱の押しつけは相手に迷惑なだけですけど。
などと興醒めなことをほざきつつ、私もその点は気をつけたいところです。

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