本日の読書 #038 「意見と反応」
参考書籍:『自分の意見で生きていこう』ちきりん
第二章 「反応」だけではダメな理由 より
意見と反応。
著者によれば、意見とは、
「ある問題についてポジションをとる」こと。
一方で、反応とは、
「ポジションをとらないリアクション」のこと。
著書名からも想像できるように、著者は「意見を持つこと」こそがこれからの時代には必要不可欠であると述べる。
具体的な事例で考えてみる。
本書の第七章にて提示されている、「自分の意見を持つための練習問題」を題材として借りよう。
どうだろう?
「こんなの、絶対的な正解は無くない?」
と思わないだろうか。
その通り。
「意見」には「正解がない」のである。
これが本書における一番重要なメッセージの一つだ。
だから「お前の意見は間違っている!」という言葉は矛盾している。
意見に正しいも間違いもなく、ただ「わたしの意見」や「あなたの意見」があるだけだ。
でも「正解がない」からこそ、自分がしっかりとポジションを表明し、反論される覚悟を持って、自分の意見を発信していく。
それが自分のアイデンティティそのものになり、他人に影響を与えるのだ。
ポジションをとらない「反応」では、誰かの心を動かすことはできない。
先ほどの離婚に関する問題について、
「メリットもあるし、デメリットもある。一概には言えない」
と発言しても、そこに意味はない。
何も起こらない。
「私は賛成。なぜなら、家庭内暴力で苦しむ人にとって、双方の合意を取るのは難しいから」
とか、
「私は反対。なぜなら、突発的・感情的な離婚が成立するようになると、話し合いの場が生まれないから」
といった「意見」を表明して初めて、自分の発信が価値的なものとなる。
noteの発信においても、この観点は常に意識していきたい。
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