ロゴのラフ案をシャーペンだけで考えるのはもったいない
ロゴデザインでラフ案を考える際に、紙にシャーペンやボールペンで書いていく人は多いと思います。
僕も昔はシャーペンしか使わずにラフ案を書いていましたが、これだと広がりがないなと気付き、お客様によってラフを考える際のアプローチを変えるようにしています。
アプローチを変えることで新しい視点を得ることができ、アイデアが舞い降りてくることにも繋がります。
シャーペンでは出せない表現ができる
世の中には様々な文具があります。また文具ではないけれどロゴを考える際のアプローチとして使えるものも沢山あります。
例えばシャーペンやボールペンでは線に抑揚がつかないのですが、万年筆を使うと簡単に抑揚をつけた線を描くことができます。
少し太めのサインペンなどを使えば更に線に抑揚をつけることができます。
小学生の時とかにやった野菜の断面に絵の具をつけてスタンプみたいにする方法だって、ロゴのラフ案を考える際に十分使えます。
そしてシャーペンやボールペンばかり使っているとどうしても、広がりが出にくいです。
そんなに値段もかからない
しかもシャーペンやボールペンを使わないアプローチをする際にもお金はそんなにかかりません。
100均にいけば様々な選択肢を見つけることができます。
僕も100均に行って何か今回のお客様のラフ案を考える際の面白いアプローチはないかな?と探すこともあります。
実際にお客様のロゴデザインで使って納品まで辿り着いたアプローチ3選
実際にグリズリーデザインで担当させていただいたロゴで、シャーペンやボールペン以外を使ってアプローチをした例を3つ書いてみます。
例として挙げるロゴの2つ(株式会社らふがき、有限会社高京園)も最初はシャーペンを使って考えていましたが
中々、これだ!と思えるデザインが見つからなかったので、シャーペンで描く以外のアプローチをとってみました。
❶落書きで使う道具を使ってみた
株式会社らふがきのロゴデザインは
最初はシャーペンで書いて、これをイラレで綺麗に仕上げれば上手くいくだろうと思っていたのですが
全く思ったような造形(落書きを感じさせるような雰囲気の造形)が作れず、クレヨンやチョーク、絵の具、サインペンなどで大量に描いていきました。
結果的にはクレヨンで描いたものに未来が見えたので、クレヨンで大量に描いていきました。
最終的にイラレで仕上げて、下記のロゴデザインとなったのですが、おそらくこれをずっとシャーペンで考えていたらこの抑揚あるデザインには辿り着けなかったのではないかと思います。
❷万年筆でスケッチしてみた
Enphonyのロゴデザインは柔らかい印象を与えたかったので万年筆で考えていきました。
自然とできる線の抑揚はその後のブラッシュアップのヒントに繋がりました。
万年筆で描いたものをイラレで綺麗に仕上げて行ったのですが、抑揚の付け方を自然に表現できたのではないかと思います。
おそらくこちらについてもシャーペンで考えていたら抑揚をつけるというアイデアが出てこなかったのではないかと思っています。
❸実際の商品を利用してみた
有限会社高京園の場合も最初はシャーペンで色々とラフ案を探っていました。
そして考える時に高京園のお煎餅をボリボリ食べながら考えていました。
その時に、遊び半分で
実際のお煎餅をさまざまな位置や角度で重ね合わせていたら
意外とラフ案としていけるかもとなった記憶があります。
そしてこの重ね合わせた姿をロゴデザインへと落とし込んでいきました。
これ以来、実際の商品を使って何かできないかな?と考えることも1つのアプローチとして考えるようになりました。
終わりに
僕も昔はシャーペンしか使わずにラフ案を書いていましたが、これだと広がりがないなと気付き、お客様によってラフを考える際のアプローチを変えるようになりました。
固定の方法でアプローチするのではなく、柔軟に面白いアプローチをしながら今後もロゴデザインを考えていきたいなと思います。
いつも拙い文章で恐縮ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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