「死生学」と「デザイン」

昨年の夏という少し古い記事ですが
「死生学xデザイン」というタイトルで
面白いインタビュー記事が掲載されていました

vol.04 死生学×デザイン「山崎浩司さん」(ものとものがたりのデザイン研究会)
https://www.namsuigu.com/blog/2017/2/1/vol04-

こちら、なかなかの長文で、読むのに、
10分ほどかかります・・・

インタビューを受けられているのは
山崎さんという、死生学を教えられている
信州大学の先生です

山崎さんは、教鞭を取られているだけでなく
自ら地域に出向いて、死生を語る場や
大切な人を亡くした方のためのケアや
サポートの活動にも関わっておられる
とてもアクティブな、そして素敵な方です

その山崎さんが語られる
死生とデザイン
また地域コミュニティとの関わりのお話は
いろいろと示唆に富んでいます

わたしの力では
その魅力全てをここで表現出来ません・・・
ですので、ぜひお時間のある時に、
インタビューを読まれてみて下さい

なおこの中で、山崎さんは
デス・カフェについても触れられています

デス・カフェは、お茶とケーキを片手に
「死」についてカジュアルに語り合うという
スイスから始まった活動です

欧米ではすでに4千以上のカフェが開催されており
日本でも、各地で開催されている方がいます

わたし自身も
都内で何回かカフェを開催しました

山崎さんは、このデス・カフェを
死について深く語り合うことの難しい現状で
まずは死を語る場を作る試みの一つとして
紹介して下さっています

その点は
わたし自身がデス・カフェを続けてきて
気付いたことと重なり、とても共感をしました

いまの社会で、グリーフケアやそのサポートは
全くと言ってよいほど進んでいません
そしてそれ以前に、死を語ること自体が
忌避されてしまっているのが現実です

終活は流行りましたが
これもようやく自分の「老い」や「終末」について
語れるようになってきただけであり
まだまだ、「死」そのものについて
周囲の方と深く語り合い
そして対話をするところまでには
進んでいません

それが何故なのか
どうすれば変えていけるのか
そのために何が出来るのかを
死生とデザインの観点からなされた
こちらのインタビューは
本当に面白いです

何度も書いてしまいますが
ぜひ、最期まで読んでいただきたいです

なお、2/24付けの朝日新聞にも
山崎さんのコメントが掲載されております
今回のインタビューの内容の、より、コンパクト版です

(耕論)「小さないのち」を守る 山田不二子さん、安達和美さん、山崎浩司さん(朝日新聞デジタル)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13374115.html?iref=pc_ss_date

デス・カフェ@東京主催。ヒトやペットの区別をしない、死別・喪失のサポート、グリーフケアのお話をしています