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【GRIメンバーズ特典】2023年4月マンスリーレポート

2023年4月〜6月の3ヶ月間は、本レポートを一般公開させていただきます。
7月からGRIメンバーズ限定コンテンツとなりますので、
公開されるのは一部のみです。

サーキュラーエコノミーと企業経営

封建社会から解き放たれ、文明開化を迎えた日本は近代国家の仲間入りを果たしました。
同時に、独立した個人という発想が生まれ、「社会(society)」が成立しました。富国強兵の号令の下、様々な業種・業態の企業が誕生。時流に乗った企業は大きく成長を遂げました。当時の企業は、公(おおやけ)と私の区別が現在ほど明確ではありませんでした。元々、「会社」と「社会」の2つの言葉はほぼ同義で、お互いに「目的を共有する人々の集団」を指しました。つまり、「会社」=「社会」だったのです。
企業を取り巻く多様なステークホルダー(消費者、取引先、株主、従業員など)への対応を重視したステークホルダー経営が注目されています。既に江戸時代以前から日本には現代でも十分に通用する商いの精神、三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)があり、ステークホルダーを大切にし、公共を意識した商いが確立されていました。ステークホルダー経営が商人達にとって実践されていたのです。
これからの経済社会が持続的な成長を遂げるためには、サーキュラーエコノミー(CE)の実現が鍵を握っています。「地球の限界(プラネタリーバウンダリー)」は我々の慣れ親しんだ経済社会にパラダイム転換を求めています。実際、サーキュラーエコノミーに長期的かつ真摯に取り組む企業姿勢は多様なステークホルダーに共感をもたらします。逆に短期的あるいは偽善的な取り組み方は、イメージダウンに繋がりかねません。資源の循環はその環が小さい程、より効率的でサスティナブルです。企業規模の大小に関わらず、小さくとも積極的な企業の取り組みこそ、サーキュラーエコノミー実現に必要不可欠であり、丁寧かつ繊細にステークホルダーに対して、その内容や成果を発信し続けることが期待されます。ステークホルダーとの対話を重視した経営スタイルの継続は、必ずや企業イメージを高め、企業ブランドや商品ブランド価値の向上を促します。
サーキュラーエコノミーはこれからの企業経営のあり方にとっての道標なのです。

渡部数俊  
一般社団法人ギフト研究所主筆、株式会社創造開発研究所主席研究員
メディア及び広告・マーケティング業界に約40年間従事
「風をよむ」スペシャリスト
株式会社VALUES運営のWebマガジン「マナミナ」でコラム連載中


●今後の活動予定
・ギフト研究
・ギフトを絡めた地域創生
・ギフト開発
・諸活動の広報&PR


イベント予定
6月16日(金)16時〜 GRIメンバーズ設立記念セミナー&交流会


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