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【折々のギフト 令和5年8月号】中秋節

しばらくは、本記事を一般公開させていただきます。
その後はGRIメンバーズ限定コンテンツとなりますので、
公開されるのは一部のみです。

中秋節は、旧暦8月15日に行われる中国四大伝統祭りのひとつである。
十五夜の満月を愛でながら秋の豊作を祝う節句で、家族団欒で食卓を囲み感謝をする。
日本では、中国から中秋の十五夜に月見をする祭事が伝わり、平安時代から「月見」という行事になった。中華圏では月餅を食するのが一般的だが、現代の日本では月が見える場所に薄(すすき)を飾って月見団子などを盛り、お酒を飲むのが通とされる。
台湾では、中秋節ギフトを贈るのが一般的な習慣になっていて、月餅に限らずお菓子やフルーツのギフトがお店に並ぶ一大ギフトイベントのシーズンでもある。

夏のビックシーズンギフト(お中元、暑中お伺い、残暑お見舞い、帰省ギフト)が終わると、秋はオケージョンギフトやパーソナルギフトが中心となり、季節感のある商品がクローズアップされる。今年の夏はこれまで酷暑と豪雨に悩まされる日々で、先のギフトを考える余裕はないかもしれないが、こんな時こそ足元をみるのが良いかもしれない。

中国ドラマの「清越坊の女たち~当家主母~」(全35話)を観終えた。
内容は清朝時代の蘇州において織物を家業とする女性たちの作品だ。緙絲(こくし)と呼ばれる伝統技法を用いた織物工房を守っていく女主人の波乱万丈の物語である。男性の登場人物はほとんど傲慢不遜か不甲斐なく描かれている。
ただ、このドラマでは2つの注目すべき点がある。
ひとつは、ドラマを通じて女性の人権を訴えながら民主主義をテーマとしていることだ。プロデュースしたユー・ジョン(于正)は数多くのヒット作品を送り出しているが、宮廷物や偉人物とは違った市井の商家を舞台とすることで、視聴者がより身近な感覚でテーマに近づくことの意図を感じる。
もうひとつは、ものづくりの職人をテーマとし「技術の伝承」の大切さや困難さを女性達に委ねていることだ。職人がたゆまぬ努力をすることで技術を磨き、その先にクリエイティブな作品が生まれるという指摘だ。感性は大事だが、いつしか魅力が失せてしまう場合がある。倣って、倣って、先人を越えていくことに真理がある。
ドラマの折々には月が出てくるシーンが多く、中国人の月に対する畏敬の念が伝わった。

現代の日本は、伝統や職人の技が伝承されているのか?深く反省をさせられた。
インスタ映えや奇をてらった製品を悪いとは言わないが、職人が日々研鑽しつつ造り上げた製品を売る力、買う力はあるのだろうか?本物を見抜く力を養っているだろうか?
私たちが推奨するものづくりやギフトは、少しでも後世に残り、役に立つものではなくてはならない。もしかすると、世界中から訪れる外国人こそ、その答えを持っているのではないだろうか。

贈り物相談室は、日本の職人技を大切にしてギフトに結びつけます。


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