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【解説】第4話 裏ボスは親だったことに気付いたにゃ

まとめ本に収録した各トピックの解説を掲載

1話から3話は導入部分として研究に関する一般的な情報を提示したわけですが、そろそろ本題に入りましょう、ということで「女性」の話題に踏み込んだ最初のトピックになります。
 
このトピックのきっかけになったのは、同僚が言ったこんなセリフでした。
「夫も子供も別居してまで私に仕事を続けて欲しいとは思ってない。自分の親からも一緒に暮らしなさいと言われる。誰も私が研究することを望んでいない。」
 
その同僚は有名な私立中高を経て一流大学に入学した経歴を持っていました。親の教育意識も高いと思います。しかし、その行先は娘のキャリアの充実ではなかったということなのでしょうか?

誰も望んでいない状況に自分の意思だけで突き進むのは至難の業です。何か目標に向かっている時、自分以外の人が応援してくれるというシチュエーションはとても重要だと感じます。私の夫は私がしっかり自立して働くことを望んでおり、そのために別居になることは致し方ないという考えです。私が自由に研究を続けているのは夫と価値観があっているからだと思います。ですが、周りを見回してみるとそうでもないことに気付きます。
 
娘にとって母親の言葉は時に「呪い」になることがあります。発言している母親にとっては何てことない一言でも娘に中にはずっと残っていてそれが大人になっても何かする時の障壁になる。私は中学から高校にかけて母親とは将来のビジョンが違うと感じることがあったので、それ以降進路などについては相談もしないし、意見も求めないことにしました。大学、大学院進学、就職、結婚、出産すべてに関して決まってから報告するというスタイルにしています。最終的にいろいろな場面で選択し進んでいくのは私自身だからです。

それまで高い経歴を求めていた親が、娘が結婚・出産すると仕事のキャリア形成を阻んでくるという話は良く聞きます。教育熱心だった親の娘に対する将来ビジョンはどのようなものだったのでしょうか?親側からの意見を聞きたいような。・・・・聞きたくないような・・・。

そして今頑張ってキャリアを築いている女性たちは娘の将来のキャリアをどうのように思っているのでしょうか?次の世代は今よりももっと自由であって欲しいです。


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